マツダ・アクセラ スポーツXD(6AT)&ハイブリッド
公開 : 2013.12.26 17:49 更新 : 2017.05.29 19:13
先々月号のプロトタイプ時点では不明だった新型アクセラのハイブリッド(以下ハイブリ)の詳細が明らかになった。2010年春、マツダはトヨタとの“ハイブリッド技術ライセンス供与”に関する提携を発表したが、それが新型アクセラのことだった。ちなみに、このハイブリはひとまず国内専用車で、セダンのみ。プリウス寡占状態である国内Cセグメント市場を考えると「少なくとも日本ではハイブリなしはありえない」という判断らしい。
マツダ初の市販ハイブリのシステム構成は、プリウスのエンジンだけをマツダ自製2.0ℓガソリンに換装したもの……と考えていい。動力分割装置やモーター、動力用ニッケル水素バッテリーなどのハイブリ特有のハードウェアはすべてプリウスと共通で、システム出力136ps(100kW)もプリウスとピタリ同じ。当初はプリウスより高出力化することも検討されたようだが、開発氏によれば「走りと燃費のバランス点を探っていくと、どうしても100kWに落ち着く。開発してみて、このシステムは100kWに徹底して最適化されていることが分かった」とのことである。
新型アクセラにおけるハイブリはあくまで「バリエーションのひとつ」と割り切った存在だけに、レイアウトや静粛対策にもハイブリだから……の特別なものはない。リヤにかさばるマルチリンクサスを採用する新型アクセラは、リヤサス直上の動力バッテリー搭載位置もけっこう高く、残念ながらトランクスルー機構ももたない。ハイブリがセダン限定である真の理由もこのあたりにありそうで、、現状のレイアウトではハッチバックをハイブリ化するのは難しそうだ。