SUVの車格とミニバン並の広さを誇る新型EV ルノー「セニック」初公開 新時代のファミリーカー目指す
公開 : 2023.09.05 06:05 更新 : 2023.09.05 16:13
デザイン部門ディレクター、アグネタ・ダールグレン=ヘルミーネ氏に独占インタビュー
――なぜセニックという名称を使うのですか?
「家族のニーズに合わせたルノーのファミリーカーです。今、多くの人が車高の高いクルマを求めていますし、先代のセニックもそうでした。フロントガラスの位置が(SUVのように)もっと後ろに押し出されているだけなんです」
「本来の意味でのSUVではなく、ボンネットは長いし、最低地上高も高くありません。ハッチバックとSUVとMPV(ミニバン)の中間のようなものです。室内空間もさらに広くなっています」
――リサイクル素材を使うのは大変でしたか?
「それほど難しくはありません。わたし達が長い間取り組んできたことであり、ゾエ(欧州向けの小型EV)にもリサイクル素材を使用しています。セニックが完全なEVになったことで、リサイクル素材でトップに立つ必要があると考えました。わたし達はサプライヤーと協力し、ソリューションを推し進めてきました」
――デザインチーフのジル・ヴィダル氏がクロームメッキパーツの廃止を示唆しましたが、なぜこのクルマにはまだクロームメッキが使われているのでしょうか?
「クロームメッキを使用しているのはほんの一部で、そのほとんどがインテリアです。わたし達デザイナーは簡単に取り除くことができると考えていますが、それよりも重要なのは、お客様の準備ができているかどうかということです。わたしにはわかりません。でも、このクルマにレザーが使われていないのは大きな一歩です」
画像 新時代のファミリーカーを標榜する電動SUV【ルノー・メガーヌEテック・エレクトリックを兄弟車の日産アリアと写真で比較する】 全55枚