ジャガーMk VIIにヒルマン・インプも出走 ラリー・フォー・ジ・エイジ 参加無料の公道イベント(2)

公開 : 2023.09.23 17:46

アームストロング・シドレー・サファイア234(1958年式)

オリ・パーマー氏/フレッド・ビークロフト氏

「わたしも、いとこのフレッドも、クラシックカーに囲まれて育ったんです」。と笑顔で話すオリ・パーマー氏。「自分が初めてステアリングホイールを握ったのも、祖父のランドローバー・シリーズIIIでした」

アームストロング・シドレー・サファイア234(1958年式)と、オリ・パーマー氏/フレッド・ビークロフト氏
アームストロング・シドレー・サファイア234(1958年式)と、オリ・パーマー氏/フレッド・ビークロフト氏

思いがけないきっかけで、アームストロング・シドレーへ興味を抱いたというオリ。最終的に、4気筒エンジンのサファイア234を、いとこのフレッド・ビークロフト氏と共同所有することになったという。

「ツインSUキャブレターが載り、最高出力は120馬力。かなり高性能です。アームストロング・シドレー・オーナーズクラブが、困った時は助けてくれます。彼らは、交換用部品も驚くほどの量を保有しているんです」

「今回が初めてのラリーイベントでしたが、ジムカーナのようなテストセクションも正確に走れました。これまで、このサファイア234がハードな走りへ投じられてきたのかわかりませんが、今日は最後までスムーズに進みましたね」

「4番目のセクションで、大きなミスをしました。勉強の1つとして、次に繋げたいと思います」

オースチンヒーレー・スプライト(1959年式)

オリビア・スタンレー氏/ダン・ウィッティンガム氏

「家族はみんなクルマ好き。フランス人だった祖父が、オースチン・ヒーレー・スプライトへ情熱を注いでいたことが始まりでしょうね。かなり遅いですし、運転が難しいですけれど」。と話すのは、オリビア・スタンレー氏だ。

オースチン・ヒーレー・スプライト(1959年式)
オースチン・ヒーレー・スプライト(1959年式)

「わたしが生まれた時には、祖父は他界していたのですが、間違いなく彼の情熱は受け継いでいると思います。免許を取ってからラリーへ挑戦したいと思い、ヒーレー・スプライトへ自然に興味を持ったんです」

「初めてのラリーイベントへ参加する車両として、ぴったりだと思いました。祖母は、タイム計測用の機器がクルマへ取り付けられることを心配していましたが、出場することには喜んでいました。走るために作られていますからね」

「このイベントのことは、多くの人へ伝えています。友人や母も、興味を持っているようです。来年も、間違いなくここへ戻ってくるつもりです」

続く4台は、参加無料のラリーイベント(3)にて。

記事に関わった人々

  • アーロン・マッケイ

    Aaron McKay

    英国編集部ライター
  • マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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