新型センチュリー、いま分かっていること SUV/セダン併売 トヨタ最新情報まとめ

公開 : 2023.09.07 07:15

ついにTNGAに 購入はマイスターと

販売に関しては、全国に70か所ある“センチュリー取扱い販売店”において、そこに在籍する新型を熟知したセールス・エンジニア「センチュリーマイスター」を通じて、顧客へ順次届けられる。

販売店の担当マイスターが、顧客一人ひとりとていねいにコミュニケーションを重ね、オプション設定など希望に合ったモデルを提案していく流れだ。

参考展示された新型センチュリーGRMN。「リンクパワードア」を採用していた。段差のない掃き出しフロアでスムーズに乗降できる。
参考展示された新型センチュリーGRMN。「リンクパワードア」を採用していた。段差のない掃き出しフロアでスムーズに乗降できる。    神村聖

ボディカラーや内装など、顧客の好みに合ったカスタマイズができるのもトピックで、ものづくりの技術の粋を込めた世界で1台のセンチュリーを作り上げるプランが今後用意されるという。

最後に、パワートレインだが、新型センチュリーは3.5LのV6にモーターを組合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。しかもリアにも駆動用モーターを組み合わせた、電気式4WD(E-Four)を採用している。

つまり、センチュリー・セダンのようなFRベースではなく、TNGAのKプラットフォームを発展させたFFベースの4WD・PHEVだ。

センチュリーならではの静粛性を受け継ぎながら、これからのショーファーカーにふさわしい環境性能・力強く爽快な走りを両立するパワートレインとしては、これが最適解であると判断されたようだ。

日常はBEV、いざという時や長距離移動はHEV(ハイブリッド車)として活躍し、モーターとエンジンによるパワフルな加速は、ときにはオーナー自らもドライブを楽しめる走行性能を確保している。新時代のショーファーカー「新型センチュリー」は、最高のドライバーズカーでもあるのかもしれない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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