トヨタ 8月末の工場停止の原因を特定 サイバー攻撃の可能性、改めて否定
公開 : 2023.09.07 12:22
8月末に、トヨタの国内全工場が停止しました。その原因・対策が公表されました。
「作業用のディスク容量が不足」
トヨタが8月最終週に発生した「生産指示システム」の不具合について、調査結果を明らかにした。
部品の発注処理を行う複数のサーバの一部が利用できなくなったことで、不具合が発生したとしている。
同社は、「不具合発生の前日8月27日に定期の保守作業を実施しました。この保守作業では、データベースに溜まったデータの削除と整理を行っておりましたが、作業用のディスク容量が不足していたためエラーが発生し、それによってシステムが停止」と経緯を説明。
それらのサーバは、同一のシステムで作動しており、バックアップ機でも同様の障害が発生し切り替えができず、工場の稼動停止に至ったという。
その後、8月29日に容量の大きいサーバにデータを移管したことで、システムが復旧し、工場稼働を再開できたという流れだ。
トヨタは再現検証を行い、上記が真因・対策となることを特定し、今回の発表に至った。
なお「サイバー攻撃によるシステムの不具合ではないことを、改めてお知らせするとともにお詫び申し上げます」と、外部からの悪意ある攻撃の可能性を否定。
同社は「今後は、保守作業の手順見直しを行い、その上で、再発防止に向けた取組みを強化することで、1台でも多く1日でも早くお客様の元にクルマをお届けできるよう努めてまいります」と、報告を結んでいる。