メルセデス 次期CLAとEQA/EQBにMMAプラットフォーム採用へ 計4車種発売予定

公開 : 2023.09.07 18:05

・超急速充電と航続距離向上を実現する次世代プラットフォーム「MMA」。
・CLA、CLAシューティングブレーク、EQA/EQBの後継車の計4車種に採用。
・内燃エンジンの搭載も可能。

次世代の小型車クラスにMMA採用

メルセデス・ベンツは、EQAEQBの後継モデル、新型CLAといった次世代EV向けプラットフォームとして「メルセデス・モジュラー・アーキテクチャー(MMA)」を導入する。

MMAプラットフォームは電動パワートレインに焦点を当てて開発されたもので、800Vシステムにより超急速充電に対応するが、内燃エンジンを搭載することもできる。

メルセデスはMMAプラットフォームを計4車種に導入する予定。
メルセデスはMMAプラットフォームを計4車種に導入する予定。    メルセデス・ベンツ

9月2日にドイツ・ミュンヘンで開幕した国際モーターショー「IAAモビリティ2023」では、航続距離750kmを謳うCLAのコンセプトモデルが発表された。

メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOは、コンセプトCLAクラスの公開に際し、このモデルは「EVファーストのまったく新しいポートフォリオの先駆け」であり、「わたし達にとって、まさに新時代の幕開けです」と語った。

「MMAをベースにゼロから開発された、4ドア・クーペ、シューティングブレーク、そして2車種のSUVの計4車種を発表します。これらはすべて、お客様がメルセデスに期待するものをあらゆる側面から高めるという1つの使命を果たすために、エンジニアとデザイナーによって生み出されたものです」

既存のMFAプラットフォームは内燃エンジン車用に開発され、その後EV用に適応されたものである。MMAはその後継となる。

2車種の新型SUVというのがEQAとEQBの後継のあたるモデルなのかは明言されていないが、EVプラットフォーム担当副社長であるクリストフ・スタージンスキー氏は、「GLAGLBをMFAベースの2車種のSUVとするならば、そう、MMAプラットフォームにも2車種のSUVを用意することになります」と述べている。

デザイン責任者のゴーデン・ワグネル氏は、新型SUVとシューティングブレイクのスタイリングについて、コンセプトCLAに見られるデザイン要素を採用することを認めた。

ただし、ワグネル氏は主要なスタイリングテーマを共有すると答えたが、次のように付け加えた。「どのクルマもCLAと同じに見えるようなロシア人形にはしたくありません。それぞれのクルマが重要な意味を持ち、独自のアイコニックなキャラクターを持つように、もっとアイデンティティを与えるつもりです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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