ミニ 新たなEVレースシリーズ開催を検討 「ミニチャンレンジ」の電動版? モータースポーツ活動拡大か

公開 : 2023.09.07 18:25

・英国と日本にしかないワンメイクレース「ミニチャンレンジ」のEV版がスタート?
・今後のモータースポーツ活動、ミニの魅力と電動化をどうアピールしていくか。

新たなモータースポーツ活動を検討中

ミニは、EVによるレースシリーズの開催を検討している。ステファニー・ヴルストCEOへの取材でわかった。

ミニは2002年からワンメイクレース「ミニチャンレンジ」を開催しており、2018年からは日本でもスタートした。また、2011年には世界ラリー選手権(WRC)へのワークス支援も開始したが、2012年末に打ち切りを発表。モータースポーツにおいては現在、ワンメイクのみに焦点を当てている。

電動化を進めるミニは、EVによるレース開催を検討している。
電動化を進めるミニは、EVによるレース開催を検討している。

今後はどのような活動を展開していくのか。9月2日にドイツ・ミュンヘンで開幕した国際モーターショー「IAAモビリティ2023」において、ステファニー・ヴルストCEOは次のように答えた。「わたし達の予算は限られているので、創意工夫が必要です。それは、ゴーカート・フィーリングとブランドの電動化という未来を強調するために、どのようなプラットフォームに参加できるかを検討するということです」

「選択肢は2つあります。ミニチャレンジは将来的に新しい市場に拡大しなければならないフォーマットだと考えるのか、それとも新しい電動プラットフォームに参加するのか。これがわたし達の選択です」

「どのような取り組みがミニにとって正しいのか? もしわたし達が所有しているもの(ミニチャレンジ)であれば、もっと輸出しなければなりません。英国と日本にはありますが、中国のような大きな市場は不足しています。もっと統一した戦略を持ちたいですね」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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