ポルシェ911 詳細データテスト 魅力的なMT ハードな足回り できればよりアナログなシャシーを

公開 : 2023.09.09 20:25  更新 : 2023.10.24 20:14

スペック

レイアウト

カレラTのレイアウトは、もっともシンプルな911のそれだ。リアに積まれたフラット6は、後輪のみを駆動する。アダプティブダンパーは標準装備で、4WSはオプション。スタビライザーは一般的なものだ。

燃料が1/4入ったテスト車の実測重量は、公称のDIN値よりわずかに軽かった。前後重量配分は36:64だった。

エンジン

もっともシンプルな類の911で、リアエンジンの後輪駆動。テスト車の実測重量は、公称のDIN値よりわずかに軽く、前後重量配分は36:64だ。
もっともシンプルな類の911で、リアエンジンの後輪駆動。テスト車の実測重量は、公称のDIN値よりわずかに軽く、前後重量配分は36:64だ。

駆動方式:リア縦置き後輪駆動
形式:水平対向6気筒2981cc、ツインターボ、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ91.0×76.4mm
圧縮比:10.2:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:385ps/6500rpm
最大トルク:45.9kg-m/1950〜5000rpm
エンジン許容回転数:7500rpm
馬力荷重比:263ps/t
トルク荷重比:31.2kg-m/t
エンジン比出力:129ps/L

ボディ/シャシー

全長:4530mm
ホイールベース:2450mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2020mm
全幅(両ドア開き):3800mm

全高:1293mm
全高(エンジンフード開き):1800mm

足元長さ(前席):最大1120mm
足元長さ(後席):-mm
座面~天井(前席):最大1000mm
座面~天井(後席):-mm

積載容量:132L

構造:スティール/アルミ、モノコック
車両重量:1470kg(公称値)/1456kg(実測値)
抗力係数:0.30
ホイール前/後:8.5Jx20/11.5Jx21
タイヤ前/後:245/35 ZR20 91Y/305/30 ZR21 100Y
ピレリPゼロNA1
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:7速MT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:3.91/9.0 
2速:2.29/15.3 
3速:1.58/22.2 
4速:1.18/29.6 
5速:0.94/37.1
6速:0.79/44.3 
7速:0.62/56.5 
最終減速比:3.56:1   

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:10.8km/L
ツーリング:13.8km/L
動力性能計測時:5.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):5.3〜5.5km/L
中速(郊外):9.3〜9.7km/L
高速(高速道路):10.9〜11.4km/L
超高速:10.8〜11.5km/L
混合:9.2〜9.7km/L

燃料タンク容量:64L
現実的な航続距離:689km
CO2排出量:234〜247g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:11.2m

ブレーキ

前:330mm通気冷却式ディスク
後:330mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、PSM
ハンドブレーキ:電動、センターコンソール中央にスイッチ設置

静粛性

アイドリング:44dBA
全開時(3速):73dBA
48km/h走行時:60dBA
80km/h走行時:64dBA
113km/h走行時:66dBA

安全装備

ABS/PSM/ブレーキ拡張機能/ブレーキアシスト(歩行者検知機能付き)
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:ウェット路面/気温15℃
0-30マイル/時(48km/h):2.1秒
0-40(64):2.7秒
0-50(80):4.0秒
0-60(97):4.9秒
0-70(113):5.9秒
0-80(129):7.7秒
0-90(145):9.1秒
0-100(161):10.6秒
0-110(177):13.0秒
0-120(193):15.3秒
0-130(209):17.9秒
0-140(225):21.4秒
0-402m発進加速:13.2秒(到達速度:179.3km/h)
0-1000m発進加速:23.5秒(到達速度:230.8km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
シボレーコルベットC8 3LTクーペ(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温18℃
0-30マイル/時(48km/h):1.8秒
0-40(64):2.4秒
0-50(80):3.1秒
0-60(97):3.9秒
0-70(113):5.0秒
0-80(129):6.2秒
0-90(145):7.5秒
0-100(161):9.1秒
0-110(177):10.9秒
0-120(193):13.2秒
0-130(209):15.9秒
0-140(225):19.2秒
0-402m発進加速:12.3秒(到達速度:188.1km/h)
0-1000m発進加速:22.3秒(到達速度:238.3km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.8秒(2速)/2.9秒(3速)/4.6秒(4速)

30-50(48-80):1.8秒(2速)/2.5秒(3速)/3.5秒(4速)/5.3秒(5速)/7.5秒(6速)

40-60(64-97):1.9秒(2速)/2.5秒(3速)/3.2秒(4速)/4.4秒(5速)/6.0秒(6速)/10.4秒(7速

50-70(80-113):1.9秒(2速)/2.7秒(3速)/3.4秒(4速)/4.3秒(5速)/5.5秒(6速)/9.0秒(7速)

60-80(97-129):2.8秒(3速)/3.6秒(4速)/4.5秒(5速)/5.6秒(6速)/8.5秒(7速)

70-90(113-145):2.8秒(3速)/3.8秒(4速)/4.8秒(5速)/6.0秒(6速)/8.5秒(7速)

80-100(129-161):3.0秒(3速)/4.0秒(4速)/5.1秒(5速)/6.6秒(6速)/9.3秒(7速)

90-110(145-177):3.4秒(3速)4.2秒(4速)/5.7秒(5速)/7.2秒(6速)/10.6秒(7速)

100-120(161-193):4.5秒(4速)/6.2秒(5速)/8.2秒(6速)

110-130(177-209):5.1秒(4速)/6.8秒(5速)

120-140(193-225):6.4秒(4速)

制動距離

テスト条件:ウェット路面/気温15℃
30-0マイル/時(48km/h):8.5m
50-0マイル/時(64km/h):25.7m
70-0マイル/時(80km/h):51.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.18秒

ライバルの制動距離

シボレー・コルベットC8 3LTクーペ(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温18℃
0-0マイル/時(48km/h):9.3m
50-0マイル/時(64km/h):24.1m
70-0マイル/時(80km/h):45.6m

各ギアの最高速

1速:67.6km/h(7500rpm)
2速:114.3km/h(7500rpm)
3速:165.8km/h(7500rpm)
4速:222.1km/h(7500rpm)
5速:280.0km/h(7500rpm)
6速:292.9km/h(6608rpm)
7速:(公称値):292.9km/h(5186rpm)

7速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1995rpm/2280rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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