IAAモビリティ2023 注目発表「イッキ見」 野心隠さぬ中国ブランド、伝統掲げる欧州老舗ブランドが相まみえる

公開 : 2023.09.10 18:05

BMW 5シリーズ

第8世代となる待望の新型5シリーズ。BMWお馴染みのマイルドハイブリッド付き2.0L 4気筒ガソリンターボの最新版を搭載した520iが、今年10月に欧州で発売される。

プラグインハイブリッドの530eと550e xドライブも2024年第2四半期までに導入される予定で、後輪駆動の530eは最高出力303ps、四輪駆動の550e xドライブは最高出力496psを発生する。いずれも、トランスミッションにマウントされた新しい電気モーターにより、197psと45.9kg-mのアシストを得る。

BMW 5シリーズ
BMW 5シリーズ    AUTOCAR

内燃エンジンを搭載した5シリーズとしては最終モデルとなるため、今のうちにじっくり目に焼き付けておきたい。

BMW 7シリーズ・プロテクション

BMW 7シリーズに防弾仕様「プロテクション」モデルが追加された。ガソリン仕様とEV仕様(i7)の両方に設定され、防弾ガラス、強化シャシー、爆発物から身を守る防爆ボディなど、伝統的なBMWの防弾車設計を受け継いでいる。

プロテクションモデルとしては、2019年に初公開されたX5 プロテクション以来の新型となる。

BMW 7シリーズ・プロテクション
BMW 7シリーズ・プロテクション    BMW

民間車両の防弾規格で最高レベルのVPAM 10に適合するガラスを採用し、秒速820mの速度で飛来する投射武器の攻撃を防ぐというVR9等級の性能を持つ。また、PAS300の耐爆性能に加え、燃料の損失を防ぐセルフシーリング燃料タンクも備えている。

EVのi7プロテクションは、2基の電気モーターから最高出力543psと最大トルク75.9kg-mを発生するが、重量増加により0-100km/hが標準車の4.7秒から9.0秒に伸びた。最高速度は160km/hに制限される。

一方、7シリーズ・プロテクションはマイルドハイブリッド付き4.4L V8ガソリンエンジンを搭載し、最高出力530ps、最大トルク76.4kg-mを発生。0-100km/h加速は4.2秒から6.6秒に伸びた。

BYDシールU

BYDシールUは欧州デビューを果たした。英国での右ハンドル車の販売計画も確認されている。

中国ではソン(宋)・プラス・チャンピオン・エディションとして販売されている電動SUVで、71kWhと87kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は520~605km(中国CLTCテストサイクル)とされる。

BYDシールU
BYDシールU    AUTOCAR

充電能力の詳細はまだ明らかにされていないが、同じeプラットフォーム3.0をベースとするセダンタイプのシールは、最大150kWの充電が可能だ。

テスラモデルYのライバルとして、価格は4万5000ポンド(約830万円)台からになると予想されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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