IAAモビリティ2023 注目発表「イッキ見」 野心隠さぬ中国ブランド、伝統掲げる欧州老舗ブランドが相まみえる
公開 : 2023.09.10 18:05
クプラ・ダークレベル
スペインの自動車ブランドでフォルクスワーゲン・グループ傘下のクプラが、2シーター電動グランドツアラーのコンセプトとして「ダークレベル(DarkRebel)」の実車を公開した。これまでデジタル上でしか公開されていなかったが、ミュンヘンのクプラブースで現実世界に姿を現した。
高性能車ブランドを標榜するクプラの中でも非常に先鋭的なデザインで、フォルクスワーゲン・グループの新しいPPEプラットフォームをベースに市販化される可能性もあるが、実現するのはおそらく何年も先のことだろう。
クプラ・タバスカン
同じくクプラから「ブランドの夢が実現する」というキャッチフレーズで発表されたタバスカン。母体のセアトから独立したばかりのブランドを強化するため、大型グリル、特徴的な3トライアングルのライトシグネチャー、トランク幅のリアライトバー、そしてアーチ型のルーフラインが特徴的な電動クーペSUVである。
最高出力340ps、最大トルク69.3kg-mというデュアルモーター、四輪駆動のパワートレインを搭載するが、最高出力286psのシングルモーター仕様も用意される。フォルクスワーゲンID.5と同じ82kWh(ネット:77kWh)のバッテリーを採用し、航続距離は最長550kmを謳う。
LGエレクトロニクス
LGエレクトロニクスは「Life’s Good on the Road」をキャッチフレーズに掲げ、車内エンターテインメントの進化アプローチを紹介している。同社は7月、「スマート・ライフ・ソリューション・カンパニー」への移行を発表し、モビリティ業界のトップクラスのサプライヤーになることを目指している。
マグナ
マグナは自動車業界最大のサプライヤーの1つで、受託製造、パワートレイン、座席システム、その他多くの製品を展開している。今年のIAAモビリティでは電動化、アクティブ・セーフティ、コネクティビティ強化のための統合システムを披露した。また、エネルギー管理のための予測機能を備えた新しいソフトウェア・パッケージも発表。業界に対するマグナの影響力を考えると、ショーで展示されたシステムの少なくとも1つが、わたし達の次のクルマに搭載されることは間違いないだろう。
メルセデス・ベンツ・コンセプトCLAクラス
コンセプトCLAクラスは、現在のメルセデス・ベンツCLAの後継として発表された。
昨年公開された未来的なコンセプトカー「ビジョンEQXX」から得た教訓が大いに生かされているようだ。EQXXは1回の充電でドイツ・シュトゥットガルトと英グッドウッド間の1202kmを走行できる。メルセデス・ベンツによれば、「超効率的」なパワートレイン開発に大きな影響を与え、コンセプトCLAクラスでは航続距離750kmを実現するという。
スリーポインテッドスターのロゴにインスパイアされた丸型LEDヘッドライト、EQSやEQEセダンで見られたティアドロップ型プロファイルの進化系、最新世代のMBUXハイパースクリーンなど、新しいスタイルを採り入れている。
画像 自動車メーカーが思い描くそれぞれの未来【IAAモビリティ2023会場の様子と各メーカー最新モデルを写真でじっくり見る】 全102枚