IAAモビリティ2023 注目発表「イッキ見」 野心隠さぬ中国ブランド、伝統掲げる欧州老舗ブランドが相まみえる

公開 : 2023.09.10 18:05

ポルシェカイエン・ターボEハイブリッド

4.0L V8ツインターボガソリンエンジンと電気モーターから生み出される739psの出力と96.7kg-mのトルクは、ポルシェの内燃エンジン搭載車としては最も強力なものである。

トランクの下に設置された25.9kWhのバッテリーにより、電気のみで約83kmを走行できる。0-100km/h加速3.6秒という性能も目を見張るものがある。

ポルシェ・カイエン・ターボEハイブリッド
ポルシェ・カイエン・ターボEハイブリッド    ポルシェ

サーキット走行向けのガジェット、マイクロファイバー製のヘッドライニングおよびステアリングホイール、ドライブモード・セレクタースイッチ、スポーツシートが装備される。

ルノー・ラファール

ルノーは待望のDセグメント車、ラファールを披露した。ハイブリッドのクーペSUVで、「ドライビングプレジャー(運転する楽しみ)のために生まれ育ったクルマ」とされている。

CMF-CDプラットフォームをベースとし、まず最高出力200psの前輪駆動モデルが登場するが、最高出力299psの四輪駆動モデルも予定されている。

ルノー・ラファール
ルノー・ラファール    AUTOCAR

ラファール(Rafale)という車名はフランス語で「疾風」を意味し、フランス空・海軍で採用されている主力戦闘機と同名である。

ルノー・セニックEテック・エレクトリック

新型ルノー・セニックEテック・エレクトリックは、SUVのデザイン要素とミニバンに匹敵する室内空間をミックスした「新しい形のファミリーカー」として発表された。

セニックの名はミニバンとして知られているが、方向性を変え、未来的な角ばったデザインと持続可能性を重視している。

ルノー・セニックEテック・エレクトリック
ルノー・セニックEテック・エレクトリック    AUTOCAR

ルノーのEVラインナップの中ではメガーヌEテック・エレクトリックの上に位置する。標準車には最高出力169psのモーターと60kWhのバッテリーが組み合わされ、0-100km/h加速は9.3秒、航続距離は420km以上と謳われている。

インテリアでは、12.3インチのデジタルドライバーディスプレイと12.0インチの縦型センタータッチスクリーンがあり、グーグルベースのインフォテインメント・システム「OpenR Link」が搭載されている。

テスラモデル3

フェイスリフトされたテスラ・モデル3の実車が登場。一般的に自社イベントを重視しているテスラが、このような国際モーターショーに出展するのは珍しいことである。

これまで「プロジェクト・ハイランド」というコードネームで知られていたモデル3の改良新型は、フロントエンドを大幅に変更し、空気抵抗を減らし、航続距離と高速走行時の安定性を向上させたという。

テスラ・モデル3
テスラ・モデル3    AUTOCAR

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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