欧州・北米・アジアに1台ずつ トヨタGRスープラ GT4 100エディション発表 公道用の限定仕様も
公開 : 2023.09.11 09:35 更新 : 2023.09.11 09:37
サーキット前提の3台限定 鮮鋭なプラズマ・オレンジ・ボディにレーシーなエアロキット 同色の公道用仕様も
最新版のGRスープラ GT4エボがベース
レーシングカーのトヨタGRスープラ GT4は、2020年シーズンからモータースポーツに挑むチームへ多くの数が販売されている。その足跡を記念し、コレクター向けの「100エディション」が発売された。
このGRスープラGT4 100エディションは、サーキットを前提とした限定マシン。GRスープラ GT4の100台目の納入を記念したものだという。生産数は僅か3台で、最も希少なトヨタ車の1台になると主張されている。
GT4 100エディションはホモロゲーションを取得しておらず、GT4カテゴリーのレースには参戦できない。マニアによる、サーキットでの走行会がターゲットにされている。ベースになった車両は、450psを発揮する最新版のGRスープラ GT4エボとのこと。
GT4参戦マシンとの違いは、ボンネット上の拡大されたエアベントや、ダウンフォースを増大させるフロントのディフューザーなど。エグゾーストシステムにはマフラーが備わらず、3.0L直列6気筒ターボエンジンの生のサウンドを、そのまま響かせる。
ほかにも、カーボンファイバー製の専用ウイングミラーやLEDヘッドライト、助手席シートなどが与えられる。各部に100エディションのロゴがあしらわれ、保管用のボディカバーも付随する。
公道用の限定仕様車と同じプラズマ・オレンジ
このGRスープラGT4 100エディションの欧州での価格は、22万ユーロ(約3190万円)。欧州のほか、北米とアジア市場に、1台ずつ提供されるとのこと。
ボディは、写真の通りプラズマ・オレンジと呼ばれる鮮やかな色で塗られる。欧州で2023年後半に発売される予定にある公道用の限定仕様車、スープラ GT4 100thエディション・トリビュートと同じ塗装だという。
2020年シーズンから、GRスープラ GT4は世界各国のモータースポーツへ参戦。トヨタは、最も成功したGT4マシンの1台になっていると主張する。
欧州、スカンジナビア、フランス、英国のGT4選手権に加えて、ドイツDTM選手権、日本のスーパー耐久シリーズ、北米のIMSA ミシュラン・パイロット・チャレンジやピレリGT4 アメリカなどで、勝利を重ねている。
戦闘力を維持するべく、トヨタ・ガズーレーシングはマシンをアップデート。GRスープラGT4 エボを開発し、2023年に投入された。既に今シーズンは300戦ものレースへ各車両が挑み、クラス優勝を43回掴み、表彰台へドライバーを125回も立たせたそうだ。