Eタイプとエンジン共有 ジャガーXJ6/XJ12 英国版中古車ガイド 当時世界最高のサルーン(1)
公開 : 2023.09.30 17:45
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「自分が10代だった頃は、XJは究極のサルーンでした。このクルマを運転している人は、何かで成功したことを示していましたよね」。と、今回XJ12をお持ちいただいたスティーブ・グレイ氏は話す。
「幾重にもカーブが重なる、波打ったようなボンネットのデザインが好きです。本物のジャガーと呼べる、最後の1台といっていいでしょう」
「長く楽しむために、状態の良いV12エンジンを徹底的に探しました。2014年に購入し、これまでの整備記録は全部残っています。7オーナー車ですが、幸運にも全員が大切に保管していたんです」
「走行距離は約11万2000kmで、年式としては短い方ですね。ボディを2年前に再塗装していますが、それ以外はオリジナル状態。地金まで剥離し、部分的に新しいスチールを溶接するなど、小さなサビもすべて補修して仕上げてあります」
「バンパー下のスポットライトは、最初のオーナーが指定したもの。外されていましたが、新品を探して取り付けました。メカニズムの信頼性は高いですが、燃費は普段乗りで5.3km/Lほど。高速道路を走れば、6.4km/Lくらいに伸びます」
英国で掘り出し物を発見
ジャガーXJ6 シリーズ1 2.8(英国仕様)
登録:1971年式 走行:9万6500km 価格:1万7995ポンド(約325万円)
オールドイングリッシュ・ホワイトにブラック・レザーのインテリアで仕立てられた、状態の良いシリーズ1。2オーナー車で、1982年からは航空会社のパイロットが大切に保管してきたという。
各部が整備済みで、走行距離は短い。それを踏まえると、価格は良心的といえるだろう。エンジンは2.8LのXKユニットで、トランスミッションはボルグワーナーのオートマティック。当時物のラジオデッキも付いている。
ジャガーXJ6 シリーズ3 3.4(英国仕様)
登録:1983年式 走行:10万4600km 価格:1万2995ポンド(約235万円)
ベーシックな仕様がお好きなら、このXJ6はぴったりかもしれない。チューダー・ホワイトのボディにアンバーのベロア内装でコーディネートされた、5速MTのジャガーだ。見た目の状態は良く、インテリアも傷みは見られない。
走行距離は短く、オリジナル状態にある。ケント・アルミホイールやサンルーフなど、オプションも適度に盛り込まれている。整備済みでエンジンは一発始動。すべての装備が完璧に動くと、売り手は主張している。
中古車購入時の注意点などは、ジャガーXJ6/XJ12 当時世界最高のサルーン(2)にて。