欧州が主なターゲット 最新トヨタC-HR プラグインHVへ試乗(1) ドラマチックなスタイリング

公開 : 2023.09.13 19:05

知覚品質が大幅に高まったインテリア

ホイールベースは初代と同じ2640mmあり、車内空間は維持された。パノラミックガラスルーフに着色ガラスを用いることで、サンシェードを省きヘッドルームは30mm拡大。リアピラーを覆う内装パネルの形状をえぐり、横方向の広がりも生んでいる。

それでも、リアシート側が広々としたわけではない。膝前の空間は限定的だし、ルーフラインは傾斜し低く、少し閉じ込められたような感覚はある。

トヨタC-HR プラグイン・ハイブリッド(欧州仕様)
トヨタC-HR プラグイン・ハイブリッド(欧州仕様)

荷室も、容量はまだ明らかになっていないが、観察した限りでは広くない。もっとも、小さな子どもがいる若いファミリー層にとっては、選択を諦めるほどの問題ではないだろう。車内空間を優先するなら、トヨタ・カローラ・クロスを選べばいい。

フロントシート側は、知覚品質が大幅に高まった印象。ダッシュボードには、ドライバーの正面に12.3インチのメーター用モニターが据えられ、中央側には一般的なトリムグレードで8.0インチ、上位トリムグレードでは12.3インチのタッチモニターが備わる。

インフォテインメント・システムのソフトウェアは、トヨタの最新バージョン。エアコンなどには実際に押せるハードスイッチが残され、操作性が犠牲になっていないことが喜ばしい。

運転席の着座位置は、クロスオーバーらしく高め。前後左右の視認性も悪くない。座り心地の良いシートの表皮には、環境へ配慮したリサイクル素材が用いられている。

この続きは、最新トヨタC-HR プラグインHVへ試乗(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

最新トヨタC-HR プラグインHVへ試乗の前後関係

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