ユーロNCAPで5つ星獲得 新型レクサスRZ 乗員と歩行者で80%以上のスコア
公開 : 2023.09.14 07:45 更新 : 2023.09.14 09:17
レクサスの新しい電動SUV、RZがユーロNCAPで5つ星獲得 乗員と歩行者で80%以上のスコア セーフティ・システム+の詳細も
乗員に加えて交通弱者にも80%以上のスコア
レクサスは、欧州で実施された自動車安全性テストのユーロNCAPで、新しい電動クロスオーバーのRZが5つ星を獲得したと発表した。2023年に実施されたすべてのテスト項目で、高いスコアを獲得したという。
ユーロNCAPが公表した結果によると、「レクサスRZは様々な年齢や身長、体格の乗員に対し、優れた衝突保護性能を発揮」したとしている。また、子どもの車内置き去りなどを防ぐ、後部座席リマインダー・システムに対しても評価を与えたとのこと。
日本でも、屋外へ駐車した車両に残された子どもが亡くなるという、痛ましい事故がしばしば起きている。このシステムは、「炎天下のような条件下で命を救う可能性がある」としている。
またレクサスは、トヨタbZ4Xと共有するe-TNGAプラットフォームと、高剛性なボディ構造をRZに採用することで、事故時の衝撃を効果的に吸収。乗員空間の保護を可能にしたと主張する。
駆動用バッテリーはシャシーと一体化し、剛性を高めることに貢献。車内には、合計9基のエアバッグが標準装備されるという。
衝突テストの結果では、大人と子供の乗員だけでなく、歩行者のような交通弱者に対しても80%以上のスコアを獲得。レクサス・セーフティ・システム+に標準装備される、運転支援システムの性能にも80%以上のスコアが与えられた。
第3世代となるレクサス・セーフティ・システム+
この第3世代となるレクサス・セーフティ・システム+には、バッテリーEVでもシームレスに機能する新機能を採用。様々な事故リスクへの対応を可能にしたとのこと。
システムが危険だと判断した場合、衝突回避や被害軽減のため、ドライバーへ警告を出すことに加えて、ステアリングやブレーキ、アクセルなどの操作を支援する。これによりドライバーの負担を軽くし、運転時の疲労を減らすことにも繋がると主張される。
RZには、データ通信モジュールを内蔵。ディーラーなどへ車両を持ち込むことなく、システムのアップデートができる。
レクサス・セーフティ・システム+が使用するレーダーセンサーとカメラは、車両の広範囲をカバー。交差点では、左右から接近する車両との衝突の可能性も検出する。歩行者や自転車だけでなく、バイクの識別も可能とした。
緊急ステアリングアシスト機能は、路上駐車の車両や路肩の歩行者などを検出。接触を避けつつ、安定して車線内を走行できるよう、ステアリングにアシストを加える。
ダイナミック・クルーズコントロール機能は、ドライバーの好みに応じて先行車両との距離を選べる。カーブを滑らかに通過するため、適切なスピードへ自動的に調整する機能も備わり、交通標識を認識し、制限速度に合わせた巡航速度のリセットも容易だという。