アルピーヌ 全長4.7~5.0m級の大型SUV投入、2027年 「大きくはない」とデザイン責任者

公開 : 2023.09.15 06:25

・アルピーヌが2車種の電動SUVを2027-2028年に投入予定。
・A110に倣ったドライビング・ダイナミクスを目指す。
・全長約4.7mのDセグ車、約5mのEセグ車で米国市場参入へ。

大型化・高級化で米国市場参入

アルピーヌは、2027-2028年にDセグメントとEセグメントのSUVを発売する予定であり、A110にインスパイアされた「高性能で活力に満ちた」シャシー・ダイナミクスを特徴とするという。高級車ブランドとしての足がかりを築く狙いだ。

いずれもバッテリーEVとなり、純粋な高性能車ではなく「ライフスタイル」モデルとして販売される見込みだが、アルピーヌは魅力的なダイナミクスが中核的な特性となることに変わりはないとしている。

アルピーヌが大型の電動SUVを2車種投入(画像は取材を基に作成した予想レンダリングCG)
アルピーヌが大型の電動SUVを2車種投入(画像は取材を基に作成した予想レンダリングCG)    AUTOCAR

アルピーヌのデザイン責任者、アントニー・ヴィラン氏は「A110のドライビング・エクスペリエンスを活かし、異なるセグメントで再現を目指すものです。わたし達は、高性能でスポーティ、そしてエネルギッシュなものを求めています。ただ直線を超高速で走るようなものは望んでいません」と述べている。

EVは内燃エンジン車よりも重いため、このような目標は「野心的」だとヴィラン氏は言う。A110のドライビング・ダイナミクスを電動SUVに反映させるには、低重心、トルクベクタリング、四輪ステアリングなど、「さまざまな技術的解決策」が必要であるとのこと。

大型のEセグメント車のサイズについては、「アルピーヌのサイズを拡大するのは、特に米国市場に参入するためです。そのため、欧州に比べて大きくなっています。コンパクトカーとは言いませんが、大型車ではありません。欧州では大型車かもしれませんが、米国ではまだコンパクトです」としている。

ヴィラン氏は、Eセグメント車の全長が約5mになることを示唆しており、アウディQ8 eトロンやBMW iXなどがライバルとなるだろう。Dセグメント車は約4.7mになると予想されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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