長い歴史を持つ車名 30選 何十年も愛されてきた「銘板」 自動車解説
公開 : 2023.09.16 18:05
フォード・タウヌス:1939~42年、1948~94年(49年間)
旧ドイツ・フォードは1939年、フォード・アイフェルの派生モデルにタウヌスの名を使い始めた。1970年以降のタウヌスは、英国でコルチナとして販売されたクルマと同じものだった。
コルチナは1980年代初頭にシエラに道を譲ったが、タウヌスの生産はアルゼンチンで数年間続けられ、その後トルコのフォード・オトサンに切り替えられた。その意味では、コルチナ/タウヌスはモンデオの初期にも生産されていたため、実際にはシエラよりも長生きしたことになる。
シボレー・カマロ:1966~2002年、2009~現在(51年間)
カマロの名は57年前から存在するが、継続的に使用されてきたわけではない。2002年に4代で廃止され、その7年後に見た目はレトロだが中身は完全なる現代車として復活した。
カマロの生産期間は半世紀を超えたが、これ以上長くは続かないかもしれない。現行世代は2024年モデルで生産終了予定で、そこで幕引きとなる可能性がある。
三菱ランサー:1973年~現在(50年)
1973年にデビューした初代ランサーは、サファリやサザンクロスで何度も優勝するなどラリーカーとしての名声を獲得。ランサーの名はその後8世代にわたって使用された。
久しぶりにこの名を聞いたという人もいるかもしれないが、実は台湾で生き残っているのである。台湾市場ではグランドランサーとして、今も新車で購入できる。
フォルクスワーゲン・パサート:1973年~現在(50年間)
ゴルフはフォルクスワーゲンの水冷エンジンを搭載した初の前輪駆動車だが、その前には機械的によく似たK70(ほぼNSUの製品)とパサート(アウディ80のフォルクスワーゲン版)があった。
K70はもうほとんど忘れ去られているが、パサートは半世紀も続いている。フォルクスワーゲンの人気車種の中では、SUVを除いて最も大型のモデルだが、あまり人気のなかったフェートンよりは小さい。現在欧州で生産されているのはステーションワゴンのヴァリアントだけで、セダンは中国で生産されている。
ホンダ・シビック:1972年~現在(51年)
シビックは、短命に終わったホンダ1300の後継車としてスタートした。1300は、1960年代後半に小型ファミリーカーに空冷エンジン(当時すでに珍しくなっていた)を搭載するという挑戦的なモデルであったが、結果としては水冷エンジンに道を譲ることになった。
現在シビックは11代目となり、半世紀もの歴史を持つ。最近のモデルの最高出力は300psを超えるようになったが、このような数値はシビック誕生当初には誰も想像できなかっただろう。