新型ジープ・リーコン 最高出力約600ps、航続距離600km オフロード向けEVとして2025年発売へ

公開 : 2023.09.19 06:25

・新型リーコン、600ps近い出力と約600kmの航続距離を実現。
・ラングラーのような取り外し可能なドアなど、オフロード性能を重視。
・個性的なEVで欧州市場における販売力強化を図る狙い。

欧州での存在感アップを目指す 次世代ジープの切り札

米国の自動車ブランドであるジープは、2025年に新型EVのリーコンを投入し、欧州市場での販売力強化を図る。

ジープ・リーコンは、1回の充電による航続距離を約600km、最高出力約600psを目標としているという。同じく2025年発売予定のワゴニアSと基本構造を共有し、すでに発売されているアベンジャーとともに、次世代EVラインナップの一翼を担う存在となる。

ジープ・リーコン
ジープ・リーコン    ジープ

親会社ステランティスの新しいSTLAラージ・プラットフォームをベースとし、技術的な詳細はまだ発表されていないが、0-97km/h加速タイムは3.5秒になるという。

リーコンはオフロードの伝統を活かしたモデルとして位置づけられ、ラングラーのように取り外し可能なドアやオープントップなどが用意される。ただし、ラングラーとは若干キャラクターが異なるという。

ジープの欧州部門責任者であるアントネラ・ブルーノ氏は「欧州向けのリーコンは “ホワイトスペース・カー” になるでしょう。ユニークで、とてもボクシーで、とても高性能です。ラングラーよりも(市場)セグメントの下のほうに位置することになります」と語っている。

欧州ではPHEVのラングラー4xeが販売されているが、ブルーノ氏によれば、同車を右ハンドルで設計することは難しいため、英国では唯一電動化されていないモデルとなっている。ジープは2030年までに欧州ラインナップの電動化を目指し、モデルの刷新を急いでいる。

「世界レベルでは、電動車における4×4のリーダーになりたい」とブルーノ氏は言う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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