BMW M2クーペ、来年発表

公開 : 2014.10.24 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

BMW Mディビジョンは、M3の血統を引き継ぐ370ps以上のパワーを持つ6気筒ターボ・ユニットを搭載した2ドア・モデル、M2クーペをいよいよ来年に発表する。

写真はコンピュータ・グラフィックスによる予想イラストだが、このM2クーペはミュンヘンのBMW Mディビジョンのヘッドクウォーターによれば、M235iと第5世代のM3の間に位置するモデルとして開発が進められており、リリースまで既に15ヶ月を切っているという。また、その価格も、おおよそ£45,000(780万円)であるとされた。

このM2は、メルセデスAMG A45や、もうすぐ発表される第2世代のアウディRS3のライバルになるモデルで、そのコンセプト・モデルは、来年のフランクフルト・モーターショーでお目見えすることとなる。発売は2016年の第一四半期と予測される。

以前限定生産された1Mクーペと同様に、その心臓には3.0ℓのターボ・ユニットが搭載される。Mディビジョンのボス、フリードリッヒ・ニチェケによれば、そのエンジンは、より高価なM3やM4とは異なるものだという。新しいエンジンは、S57 B30と呼ばれ、もうすぐデビューを果たす予定の第6世代の7シリーズに使われるB57とは異なり、M3やM4でS55 B30と呼ばれるユニットをベースとするもの。そのパワーは、既にベンチテストでは400ps以上をマークしており、A45の4気筒、RS3の5気筒を上回るパワーを得るという。

400という数値はマジック・ナンバーだとニチェケが言うとおり、実際にはMディビジョンの関係者によれば、380psのユニットを搭載したプロトタイプがテストされているという。

トランスミッションは6速マニュアルが標準で、パドル・シフトを持つ7速デュアル・クラッチもオプションとして設定される。また、アイドリング・ストップと、ブレーキおよび熱の両方を回生するエネルギー・システムも備えるという。

現在のテスト・モデルでのスペックは、7速デュアル・クラッチ・モデルで4.4秒の0-100km/h加速が確認されている。これは、M4よりも0.5秒遅く、1Mクーペよりも0.2秒速い値だ。トップ・スピードは、リミッターで250km/hに制限される。

ラウンチ時には、RWDモデルのみで、トルク・ベクタリングのリミテッド・スリップ・デフが標準装備。しかし、遅れて4WDモデルも登場する予定だ。Mディビジョンの各モデルについて、将来的にはxDrive、つまり4WDがすべてのモデルに用意される模様だ。

ボディは既存のM235iの1530kgよりも更に軽量となる予定。カーボンファイバー製のストラット・ブレースや、コンポジット・プラスティック・パネルが使用される。

M235iクーペとの外観上の違いは、前後のバンパー、フロント・ウイング、サイド・シル、トランク、そして19インチ・ホイールなどだ。

2015年の最終四半期にショールーム・デビューを果す予定で、その生産はドイツのライプツィヒ工場。スタンダードな2シリーズ・クーペと同じラインで行われる予定だ。また、M2カブリオレも、2016年中には追って販売される。

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