新型フィアット600e 全長4.17m、航続距離400kmで約600万円から Bセグメントの新世代EVクロスオーバー

公開 : 2023.09.20 06:25  更新 : 2023.09.22 18:44

・フィアットが新型EVクロスオーバー「600e」の仕様詳細を発表。
・全長4.17m、ホイールベース2.56m。航続距離は400~600km(WLTP)。
・最大100kWの充電速度に対応。英国価格は約600万円から。

フィアットの次世代B-SUV 詳細発表

フィアットは9月18日、新型EVクロスオーバー「600e」の仕様詳細を発表した。英国価格は3万2995ポンド(約600万円)からで、2024年初頭に納車開始予定となっている。

フィアット600eは、Bセグメントのコンパクトクロスオーバーであり、同じステランティス傘下のジープアベンジャーと基本構造を共有している。EVだけでなく、48Vマイルドハイブリッド搭載の600ハイブリッドも別途用意される。

フィアット600e
フィアット600e    フィアット

エントリーグレードの600eレッド・エディションの価格は3万2995ポンドから。限定のボディカラーが用意されるほか、16インチホイール、LEDヘッドライト、クルーズコントロール、キーレスゴー機能、リアパーキングセンサーが標準装備となる。インテリアでは、ファブリックシート、クライメートコントロール、7.0インチのデジタルメーター、10.25インチのタッチスクリーン、ワイヤレスのアップル・カープレイとアンドロイド・オートが装備される。

上位グレードのラ・プリマは3万6995ポンド(約675万円)からで、18インチホイールに加え、バックカメラ、シートヒーター、パワーテールゲート、レベル2の運転支援システム(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、ブラインドスポットモニター、ワイヤレスのスマートフォン用充電器が標準装備される。

構造的にはe-CMP2プラットフォームをベースとし、54kWh(ネット:51kWh)のバッテリーによるWLTP複合サイクルでの航続距離は400km。さらにフィアットは、WLTPアーバンサイクルに基づき、市街地走行では最大600kmの航続が可能だとしている。

最高出力156ps、最大トルク26.5kg-mのシングルモーターをフロントに搭載する前輪駆動方式を採用した。最大100kWの充電に対応し、0~80%を30分で充電できる。

ボディサイズは全長4.17m、ホイールベース2.56m、最小旋回直径は10.5m。最大5人乗りで、15Lの室内収納やフレキシブルカップホルダー、広いレッグルームを確保するなど居住性を追求した。トランクは360Lの積載スペースを用意。

全体的に現行の500Xと近いサイズ感だが、後継モデルとしてすぐに入れ替わるわけではなく、しばらくは併売されるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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