ボルボ 2024年初頭にディーゼルエンジン車生産を終了 EV改革への新たな一歩
公開 : 2023.09.22 06:05
・EV専用ブランドを目指すボルボ、2024年にディーゼル車の生産終了へ。
・欧州では気候変動や大気汚染の懸念からディーゼル車の販売台数が低迷。
・新しい内燃エンジンの開発はせず。
ディーゼル車廃止 EV専用ブランドへ
ボルボは9月19日、2030年までにEV専用ブランドとする計画を進めており、その一環として2024年初めにディーゼルエンジン車の生産を終了することが明らかになった。
ボルボは以前からディーゼルモデルを廃止する意向を示しており、以前は内燃エンジン開発事業を中国の吉利汽車との合弁会社オーロベイ(Aurobay)に分離していた。その後、昨年末にオーロベイの株式を売却し、今後は新しい内燃エンジンの開発に予算を「1クローナ」も使わないとしている。
そして今回、ニューヨークで開催された気候イベント「クライメート・ウィーク・ニューヨーク」でディーゼルエンジンの生産終了計画が発表された。
ボルボが初のEVとしてXC40リチャージを発売した2019年まで、欧州で販売される同社のモデルの大半はディーゼルエンジンを搭載していた。それ以来、欧州では気候変動への懸念と、特に都市部で問題となるNOx(窒素酸化物)排出量などに対する消費者の価値観の変化により、ディーゼル車販売の低迷が続いている。
ボルボのジム・ローワンCEOは、「電動パワートレインがわたし達の未来」と述べ、「お客様がボルボに期待するすべてを実現する、プレミアムなEVの幅広いポートフォリオを作ることに全力を注いでいます」と主張した。
2030年までにラインナップをすべてEVとするほか、2040年までに気候中立企業になることを目標とし、新型EVのEX30とEX90をまもなく発売する予定である。
ローワンCEOは「世界が今、地球と人類にとって重要なこの時期に必要としているのはリーダーシップです」とし、産業界と政界のリーダーが、気候変動と闘うための “意味のある政策と行動” を実現する必要があると述べた。