アウディQ4 eトロン 車線変更アシスト機能追加 出力と航続距離も向上 改良新型、約835万円から

公開 : 2023.09.25 18:05

・アウディQ4 eトロン/Q4スポーツバックeトロンの改良新型が欧州で発表。
・電気モーターに手を加え、出力と効率を改善。足回りもよりスポーティな特性に。
・運転支援システムに車線変更アシストが新たなオプションとして追加。

主力EVモデル 走りと装備を大幅強化

アウディは、コンパクト電動SUVのQ4 eトロンおよびQ4スポーツバックeトロンの改良新型を欧州で発表した。

今回の改良において焦点となったのは、フォルクスワーゲン・グループが自社製造する400Vの電気モーターだ。ステーターの冷却システムを新設計し、1 速トランスミッションのギアセットを変更。その他の変更点と合わせて、出力と効率を向上させ、航続距離を延長した。

アウディQ4スポーツバックeトロン
アウディQ4スポーツバックeトロン    アウディ

シングルモーター後輪駆動のQ4 45 eトロンは、出力約80psアップの286psを発生し、0-100km/h加速は6.7秒。デュアルモーター四輪駆動のQ4 55 eトロン・クワトロは、約40ps高い340psを発生、0-100km/h加速は5.4秒とされる。最高速度はいずれも180km/hに制限されている。

77kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するQ4スポーツバック45 eトロンの航続距離は、WLTPテストサイクルで約27km伸び、562kmとなった。

後輪駆動車の充電速度は従来通り最高135kWだが、四輪駆動車では最高175kWに対応する。また、充電前にバッテリーをプリコンディショニングすることで、より迅速なエネルギー補給を可能にする新機能も追加された。

ドライブトレインの変更とともに、サスペンションにも手が加えられた。アウディは「より調和のとれたダンピング、ステアリングレスポンスの改善、よりタイトな荷重コントロール」を実現したと説明している。

運転支援システムとしては、車線変更アシスト機能が新たにオプション設定された。アダプティブ・クルーズ・コントロール使用時、インジケーター(ウィンカー)を出して車線変更を開始すると、隣の車線へのステアリング操作を積極的にアシストするものだ。

アウディはまた、改良新型Q4 eトロンの生産を、ドイツ・ツヴィッカウにあるフォルクスワーゲンの工場だけでなく、ベルギー・ブリュッセルの工場でも生産することを明らかにした。同社は、今後10年以内に各生産工場が少なくとも1車種のEVモデルを担当することになると述べている。

アウディによると、Q4 eトロンは同社のEV販売の牽引役となっており、2023年上半期の出荷台数の大幅な伸び(+51.2%)に貢献しているという。

改良新型Q4 eトロンの欧州価格は5万2950ユーロ(約835万円)からで、9月26日より受注開始予定となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事