メルセデス・ベンツBクラス・エレクトリック・ドライブ

公開 : 2014.10.27 23:50  更新 : 2017.05.13 12:51

このシステムにはエコノミー・プラス、エコノミー、スポーツの3つのモードが用意される。エコノミー・プラスは速度が安定した巡航時に使用され、この時の出力は84psに、最高速度は111km/hまで抑えられる。ちなみにエコノミーは134ps、スポーツは179ps(最高出力)まで引き出せるよう制御がなされている。しかしながら2つのエコ・モードはアクセルの踏み具合によって自動的に解除され、キックダウンを行えばすぐに出力の最大値が得られる仕組みとなっている。

仮に ’ブレーキアシスト・プラス’ システムをオプションで追加すれば、非常に的確なレーダー-アシスト回生ブレーキ・システムも同時についてくる。これによってレーダーが前方の道路状況を感知し減速時にはブレーキングによってバッテリーを充電する。また前方の車両が少ない場合や坂道を下っている時には ’帆走’ モードに自動で切り替わりバッテリー消費をゼロにしてくれる。

16アンペアの家庭用ソケットから、フル充電までは9時間。400Vの3ピン・ソケット(ヨーロッパよりもアジアの方が一般的)で充電する場合は3時間で充電完了する。

■どんな感じ?

全方位的な洗練と速さの観点から見ると、内燃機関をもった兄弟よりも電気自動車のBクラスの方がはるかに素晴らしい。じつに容易にトルクを引き出すことができ、ほとんど無音のまま運転できる点は、同カテゴリー中の単独勝利と言えよう。それくらいに衝撃的である。

品格はいくつかのラグジュアリー(と言われる)モデルを辱めにあわせることになるし、ホットハッチ勢を困らせるに違いない。なにより ’大事件’ なのは、洗練と速さをごくふつうのMPVが手にした点だ。

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