クルマの聖地ニュルブルクリンク 市販車最速記録 「緑の悪魔」に挑んだ公道最速のマシン

公開 : 2023.09.30 18:05

5 – ポルシェ911 GT2 RS – 6:47:25

最高出力700psの911 GT2 RSは、ラディカルSR8LMよりも1.03秒速いタイムでノルドシュライフェを駆け抜け、当時の市販の後輪駆動車としては最速となった。ツインターボの3.8Lフラット6を搭載し、ラース・カーン氏がステアリングを握ったGT2 RSは現在、史上5番目に速い市販車となっている。

5 - ポルシェ911 GT2 RS
5 – ポルシェ911 GT2 RS

6 – ラディカルSR8LM – 6:48:28

ラディカルSR8LMは、2009年にミハエル・ヴェルジェ氏が6分48秒で完走して以来、ポルシェGT2 RSに抜かれるまでラップレコードを保持していた。王者ではなくなったが、今もまだトップ10圏内の座を守っている。ヴェルジェ氏がこのマシンを走らせたのは、記録走行のために英国からドイツまで移動したわずか24時間後のことだった。SR8LMは公道走行可能な市販車ではあるものの、完全な型式承認ではなく、英国の単一車両承認しか受けていないため、真の市販車記録として認められるかどうかについては議論がある。

6 - ラディカルSR8LM
6 – ラディカルSR8LM

7 – ランボルギーニウラカン・ペルフォルマンテ – 6:52:01

次に紹介するのは、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテだ。V10エンジンを搭載したウラカンのサーキット特化モデルで、バンパー、サイドスカート、リアウイングをカーボンファイバー製としたことにより、標準車より40kg軽量化されている。空力に最適化されたボディにより、0100km/h加速2.9秒、最高速度は320km/hに達する。ニュルブルクリンクでは、その獰猛なパワーと大型リアウイングが相まって、6分52秒強で完走した。

7 - ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ
7 – ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ

8 – ラディカルSR8 – 6:55:00

SR8の2.6L V8エンジンは最高出力365psを発揮し、2005年にニュルブルクリンク記録を更新。このモデルもまたミハエル・ヴェルジェ氏がドライブした。SR8LMと同様、英国では完全な型式承認ではなく、単一車両承認しか受けていないため、市販車記録から除外して紹介されることもある。

8 - ラディカルSR8
8 – ラディカルSR8

9 – ポルシェ911 GT3 RS(991.2) – 6:56:04

992.1世代のGT3 RSは、ミシュラン・パイロットスポーツカップ2 Rタイヤ、軽量化のためのオーディオレス、ヴァイザッハ・パッケージ(もちろん、すべて純正オプション)を装着し、グリーンヘル周回に挑んだ。ポルシェのドライバーであるケビン・エストレ氏は、ハイブリッドスーパーカーの918スパイダーを1秒近く突き放してみせた。

9 - ポルシェ911 GT3 RS(991.2)
9 – ポルシェ911 GT3 RS(991.2)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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