謎のクルマ ランクル発表会でひっそり あなたは気づいていた?

公開 : 2023.09.28 14:15  更新 : 2023.09.28 22:49

さらにもう1台 謎の大型SUV

続いては右側に映し出された大型SUVモデル。こちらは明らかにホイールベースが長く、全高も比較的低めでランドクルーザーシリーズに共通する無骨さというよりは、エレガントさをも感じさせるスタイルとなっている。

このシルエットに似た車両もやはり「バッテリーEV戦略に関する説明会」に存在しており、それが「レクサス・エレクトリファイドSUV」というモデルだ。

右側に映し出された大型SUVモデル。
右側に映し出された大型SUVモデル。    トヨタ

こちらはレクサスブランドからの登場が示唆されているため、直接の関連はわからないが、小型SUVが「手に入れやすいモデル」であるのであれば、こちらが「カーボンニュートラルモデル」である可能性は高いと言えるだろう。

なお、このシルエットの車両についてトヨタ広報部に問い合わせてみたところ、「どちらもあくまでイメージを表現したシルエットであり、この形状の車両がそのまま発売されるというわけではありません」とつれない返事。

ただ、「実はもう1台、登場しているんです。中央に自転車みたいなものが見えますよね?」とのコメントが届いた。

中央に自転車 実はもう1台

トヨタ広報部の言うとおり、確かに中央にはバックパックを背負った人がまたがっている自転車のようなシルエットも見える。

そういえばサイモン氏は「ランクルに限らず、移動の自由をさらに高める、まったく新しいモビリティへのアプローチまでを探求」と発言していた。

中央にはバックパックを背負った人がまたがっている自転車のようなシルエット。
中央にはバックパックを背負った人がまたがっている自転車のようなシルエット。    トヨタ

そう考えると、この1枚の映像にはランドクルーザーシリーズ以外のトヨタの取り組みも表現されていたことになるわけで、この辺りの用意周到ぶりはさすがトヨタ……と感じてしまったのだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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