ボルボS60 T4 SE &V60 T6 AWD & XC60 T5 SE&V70 T4 SE
公開 : 2013.09.27 20:51 更新 : 2017.05.29 19:09
日本仕様の全8モデル中の合計6モデル(S60とV60とXC60とV70とXC70とS80)に対するフェイスリフトをふくむ、ということはかなり規模の大きい年次改良が今回おこなわれた。年次改良を受けたあとの2014年モデル。MY2014のトピックは、たとえば以下のごとし。
・ CITY SAFETYの作動速度の上限が30km/hから50km/hへアップ
・ XC90以外の計7モデルに関しては、全車全グレードにCITY SAFETYを標準装備
・ HUMAN SAFETYにサイクリスト検知機能を追加
・ 前走車や対向車の迷惑になる部分の光だけを適宜カットしてあとは全開で照らすフルアクティブハイビーム(S60とV60とXC60で選択可)
・ パドルシフト+スポーツモード(S60とV60とXC60とV70とXC70とS80のT4 SEまたはT6 AWDに標準)
・ モデルイヤーチェンジとしては過去最大規模
・ 変更箇所は全モデル合計で4000以上
・ プロジェクトは2010年よりスタート
・ ハッキリ変わった6モデルの外観は、大成功を収めたV40シリーズに共通するテイストで統一
・ トップ・オブ・ザ・ラインの“Executive”の導入(S80とXC90)
・ R-Designのラインナップ化=限定モデルからの昇格
ボルボMY2014試乗記 1/3: S60 T4 SE
V60とこれとに関しては、「わずか1mmに満たないストロークをも確実にダンパーに伝えられるシャシー(にした)」との担当技術者の言葉がいまでも強く印象に残っている。その言葉を聞いたのは、2010年だったかにイタリアのヴェローナ周辺でおこなわれたローンチ直後の試乗会でだった。
タイヤ側で発生した1mmに満たないストロークが確実にダンパーへ伝わるためには、そのチカラが途中のどこかで逃げてはいけない。つまり、サブフレームやボディやそれらの結合部の剛性や精度が相応に高くないといけない。で実際、新しい(当時)S60とV60はそういうクルマになっていた。