新型BMW X2 年内発表へ 現行と大きく異なるクーペSUVへ進化 バッテリーEV「iX2」も登場予定

公開 : 2023.09.29 18:25

・BMW X2がまもなく2代目にフルモデルチェンジ。年内発表予定。
・現行車と異なり、X4やX6のようなクーペSUVにデザイン変更。
・バッテリーEVの「iX2」も登場。

スタイル重視の小型クーペSUV

2代目BMW X2の発表が間近に迫っている。予告では、X6のような新しいルーフラインと大型グリルの採用が確認されている。

BMWのデザイン責任者であるドマゴイ・ドゥケック氏が正式発表に先駆けて公開した予告映像では、現行型のハッチバック・シルエットから、X4やX6に近いクーペ風のフォルムに変更されるようだ。

BMW X2の予告画像
BMW X2の予告画像    BMW

また、新型i7のようなイルミネーションが施されたグリルも確認できる。グリルは兄弟車X1と同様のLEDヘッドライトに挟まれているが、明らかに大型化している。

今回のモデルチェンジは、X3とX4、X5とX6の関係のように、実用性重視のX1に対するスタイル重視の兄弟車としてX2の位置づけをより強固なものにするだろう。機械的、技術的にはX1と同じになると予想される。

つまり、170psから326psまでの幅広い出力のガソリン、ディーゼル、ハイブリッド・パワートレインが設定される見込みであり、また初めてバッテリーEV「iX2」が設定されることもすでに明らかとなっている。

新型iX2は、フォルクスワーゲンID.5やボルボC40に相当するモデルで、iX1と同じ最高出力312psのツインモーターを搭載し、0-100km/h加速約5.6秒、64.7kWhのバッテリーで航続距離約420kmを実現するだろう。

先日、ニュルブルクリンクで4本出しマフラーを備えたプロトタイプのテスト走行が目撃されたが、こちらは高性能モデルのX2 M35iと思われる。

インテリアでは、現行車のロータリー式コントロール・ノブは廃止され、10.7インチのインフォテインメント・スクリーンと10.25インチのインストゥルメント・ディスプレイを中心としたタッチコントロール重視の配置となる見込み。主な違いは、ルーフが傾斜しているため、ヘッドルームとトランクルームが若干狭くなることだ。

3月に開催されたBMWの年次カンファレンスでオリバー・ツィプセ会長が明らかにしたところによると、新型X2は2023年末に発売予定だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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