メルセデス・ベンツ 新型GLEとGLEクーペ電動化へ 全モデルISG搭載
公開 : 2023.10.01 08:45 更新 : 2023.11.02 00:51
新型GLEとGLEクーペ パワートレインとその他機能は?
パワートレインは先代「GLE400d 4マティック」および「GLE400d 4マティック・クーペ」にISGを組み合わせ、「GLE450d 4マティック」「GLE450d 4マティック」としてラインナップに加わりました。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。この電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWh容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現すると言う。スターターが高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップ時の再スタート快適性を向上した。またアイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性と快適性および静粛性に寄与する。このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的な回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行い、これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現すると発表した。
新型GLEおよびGLEクーペには、スイッチ操作1つでエンジンやトランスミッションの特性を切り替える「ダイナミック・セレクト」の中に「オフロードモード」が加えられている。「オフロードモード」では、トランスミッションが切り替わり、雪道や悪路での走破性を高める。また「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」も備えており、急な下り坂での安定した走行をサポートする。トランスペアレントボンネット・オフロードモードでは、360°カメラシステムを使い「トランスペアレントボンネット」機能が使用可能だ。メディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能で、進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害を車外に出ることなく確認することができる。オフロードスクリーンは、コックピットディスプレイおよびメディアディスプレイに情報や操作スイッチ類、さまざまな機能を分かりやすく配置する機能だ。コックピットディスプレイには、車両の傾き/路面の勾配/標高/経度緯度/コンパス/車速/エンジン回転数が表示される。これに加えメディアディスプレイには、周辺地形における自車の現在の姿勢やフロントホイールの操舵角などが表示され、オフロード走行に関連するすべての運転機能を1つの画面で簡単に操作することが可能と言う。
MBUX ARナビゲーション
新型GLEおよびGLEクーペには、AR(拡張現実)ナビゲーションを標準装備した。従来目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、それに加えて車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されることにより、直感的にどの道路に進むべきかを判断することができると発表された。