軽の商用EVは注目市場! スズキのEV ジャパン・モビリティショーで一挙公開へ

公開 : 2023.10.03 11:01  更新 : 2023.10.03 11:45

スズキがEVを一挙予告! ジャパン・モビリティショー2023に、戦略EVや軽ワゴンEVが登場します。商用市場も見逃せません。

EV戦略車第1弾「eVX」

今回から「ジャパン・モビリティショー(JMS)」と名称を変更した東京モーターショー。

4輪や2輪だけでなく、暮らしをサポートする移動体や航空機など、幅広いジャンルのモビリティが出展され、お披露目されるモデルはやはりEV(電気自動車)が中心となる。

スズキのEV戦略車第1弾「eVX」
スズキのEV戦略車第1弾「eVX」    スズキ

まず、今年1月にインドでエクステリアを公開した、スズキのEV戦略車第1弾「eVX」を進化させ、インテリアも初公開する。

全長4300×全幅1800×全高1600mmと、比較的コンパクトなサイズで、EVならではのロングホイールベースで四隅に張ったタイヤや引き締まった力強いボディが特徴的だ。EVの先進性や洗練さと、SUVの力強さや冒険心を表現したデザインだという。

インテリアも、デバイス類を透過・浮遊させることで先進的な空間を演出するなど、EVにふさわしい先進装備とタフで機能的なデザインが調和した空間としている。

パワートレインなどは未発表だが、一充電による航続可能距離は500kmとされている。このモデルの市販バージョンは2025年頃からインドを皮切りに、日本も含めて世界で発売される予定だ。

待望? 軽ワゴンEV「eWX」

また、スズキらしい実用的な軽ワゴンとEVらしい先進性をクロスオーバーした、軽ワゴンEVの「eWX」を世界初公開する。

全長3395×全幅1475×全高1620mmと軽規格に収まるサイズで、毎日の生活に寄り添う軽ワゴンEVがコンセプトだ。

軽ワゴンEVの「eWX」
軽ワゴンEVの「eWX」

今までどおり(エンジン車のように)使える安心感に、EVならではの快適さや楽しさを加えたのが、このeWXだ。

ターゲットユーザーのイメージは、「肩ひじ張らず、日常を楽しむ人」たち。目指すのは、Tシャツや短パンで気軽に乗れる「相棒」だという。

航続距離は230km。

カドマル長方形をモチーフにした内外装のデザインや、前後のウインドウを上方まで延長したり、磁石で固定できるダッシュパネルなど、デザイン的にはコンセプトモデルの域を出ていない部分も多いが、将来的にはこれをベースにした市販モデルが登場する可能性は高いだろう。

「eエブリイ」がJMS 2023に

さて、スズキが出展するEVの中で、“もっとも市販に近い”のが、BEV商用軽バンの「eエブリイ・コンセプト」だ。

これは、スズキ・ダイハツトヨタの3社共同開発による、EVシステムを搭載した商用軽バンのEVモデルである。

「eエブリイ・コンセプト」。ボディサイドのグラフィックと車名のロゴはJMS専用にデザインされたものだが、反響次第では市販時にオプション設定されるかもしれない。ラストマイル輸送に最適なEVとして、3社が共同開発した商用軽バンに適したBEVシステムを搭載した、このモデルを法人に向けて提供していく。
「eエブリイ・コンセプト」。ボディサイドのグラフィックと車名のロゴはJMS専用にデザインされたものだが、反響次第では市販時にオプション設定されるかもしれない。ラストマイル輸送に最適なEVとして、3社が共同開発した商用軽バンに適したBEVシステムを搭載した、このモデルを法人に向けて提供していく。    スズキ

春に開催された「G7広島サミット」にもプロトタイプが参考展示されたから、ニュースなどで見かけた読者諸氏も多いのではないだろうか。ベース車両はダイハツ・ハイゼットカーゴで、車両の生産はダイハツが行う。

サイズは、全長3395×全幅1475×全高1620mmと、軽自動車の規格に収まるもので、一充電による航続可能距離は200km。

ターゲットカスタマーは個人ではなく、「カーボンニュートラル宣言」をする企業が増えていることを背景に、その実現を目指す法人が対象だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事