新車販売、9月は復調 登録車はベスト5がすべて「1万台超え」に
公開 : 2023.10.06 07:25 更新 : 2023.11.08 01:05
登録車の9月の新車販売レポートです。ベスト5は、トヨタ勢と日産ノート。全モデルの実績が、1万台を超えるまで生産が回復しました。
ヤリスが登録車1位 ルーミーは復調
日本自動車販売協会連合会が、2023年9月の登録車の新車販売・車名別ランキングを発表した。
首位に立ったのは、前年同月比5.1%増の1万6790台を販売したトヨタ・ヤリス。9か月連続でのトップにつく。
続く第2位には、43.4%増(1万2962台)を成し遂げたトヨタ・カローラが前月と同位で位置。
また第3位には、同49.1%増の1万1611台を販売したトヨタ・シエンタが前月と同位に。
第4位には、ダイハツの生産ラインの回復に伴って同57.8%増の1万716台を達成したOEM供給車のトヨタ・ルーミー(写真)が前月と同位で、第5位には、部品の供給状況が改善して同4.9%増(1万251台)を記録した日産ノートが前月から3ランクアップで入った。
以降はトヨタ・プリウス、トヨタ・ノア、日産セレナ、トヨタ・ヴォクシー、トヨタ・アクアの順で続き、トップ10のうちの8台がトヨタ車で、日産車が2台、ホンダ車がランク外という結果となった。
2023年9月 乗用車ブランド通称名別順位
1位 トヨタ・ヤリス:1万6790台
2位 トヨタ・カローラ:1万2962台
3位 トヨタ・シエンタ:1万1611台
4位 トヨタ・ルーミー:1万716台
5位 日産ノート:1万251台
6位 トヨタ・プリウス:9468台
7位 トヨタ・ノア:8584台
8位 日産セレナ:8336台
9位 トヨタ・ヴォクシー:7670台
10位 トヨタ・アクア:6008台
注目車の動向は? 軽との合算順位は?
トップ10以降では、従来の傾向と同じくSUVおよびクロスオーバーモデルの好成績が際立った。
受注残の解消を進めるトヨタ・ハリアーは、前年同月比102.9%増の5240台を販売して第16位に。クロスオーバーを設定するトヨタ・クラウンは、同118.2%増(2719台)を成し遂げて第21位に。
4月より販売を開始したホンダの新型SUVのZR-Vは、2416台を達成して第25位に。3月に一部改良を実施したレクサスNX350hは、同207.1%増の2380台を登録して第26位に。
生産の強化を図ったスズキ・ジムニー・シエラは、同43.5%増の2322台を記録して第27位に。8月にマイナーチェンジしたスバル・フォレスターは、同21.8%増の2115台を販売して第29位にランクインする。
また、4月にマイナーチェンジしたスバル・インプレッサはSUVモデルのクロストレックと合わせて同67.1%増の3562台を登録して第20位に。
6月に全面改良した高級ミニバンのトヨタ・ヴェルファイアは、同1036.0%増の2431台を販売して第24位に入った。
登録車・軽自動車を合わせた順位
なお、登録車と軽自動車を合わせた9月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが2か月連続での首位に就き、以降はトヨタ・ヤリス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、スズキ・スペーシアの順で続く。
1位 ホンダNボックス:2万686台
2位 トヨタ・ヤリス:1万6790台
3位 ダイハツ・タント:1万4527台
4位 トヨタ・カローラ:1万2962台
5位 スズキ・スペーシア:1万1693台
月間販売台数1万台超えは合計8車種と、前年同月の2車種から4倍増。ここからも、生産状況の復調ぶりが伺える。