V12のヴァルキリーでル・マン復帰 アストン マーティンが発表 2025年にプロトタイプのLMhへ

公開 : 2023.10.06 08:35

ヴァンテージのGT3とGT4マシンも

チームを運営するのは、アメリカを拠点に置くハート・オブ・レーシングで、デイトナ24時間レースやセブリング12時間レースへの出走も予定されている。アストン マーティンは、GTからプロトタイプ、F1まで幅広く参戦する自動車メーカーになる。

ル・マン仕様のヴァルキリーの開発には、F1で獲得した複雑な知識が反映されると、同社は主張する。ストロールによれば、最終的には市販車にも展開されるとのこと。

アストン マーティン・ヴァルキリー AMRプロ
アストン マーティン・ヴァルキリー AMRプロ

さらにアストン マーティンは、2024年シーズンに、新しいヴァンテージのGT3マシンとGT4マシンを提供する計画も発表している。2024年のLMGT3規定も含めて、GTレギュレーションへ完全に準拠するようだ。

GT3マシンには、現在のヴァンテージと同じ4.0L V8ツインターボエンジンが載る。だがGT4には、次期ヴァンテージ用の新ユニットが搭載される。

この新しいV8ユニットは、SUVのDBXとDBX707との関係性に近いという。大幅に一新されるわけではなく、より高いパワーを求めた進化版になるようだ。

モータースポーツと縁の深いアストン マーティンだが、ル・マン24時間レースで総合優勝を掴んだのは、過去に1度しかない。ロイ・サルバドーリ氏とキャロル・シェルビー氏のペアによる、1959年のDBR1以来となる栄光は、いつもたらされるだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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