日本初シトロエン公式イベント 「シトロエニスト・ランデブー」 現地レポート

公開 : 2023.10.06 12:06

・日本初シトロエン公式イベント
・日本の真ん中である中京地区で実施
・人が中心のイベントとなった

「シトロエニスト・ランデブー」

秋の気配が漂い始めた岐阜県高山市の郊外、旧モンデウス飛騨高山スノーパークこと高山市位山交流広場にて2023年9月17日、第1回となる「Citroenist Rendez-vous (シトロエニスト・ランデヴー)オーナーズ・フェスティバル2023」が開催された。

参加条件は、新旧を問わずシトロエン車で当日、会場に来られる人というだけのオープンさ。

事前に公式のコミュニティ・サイトである「アベックシトロエン」を通じて参加者を募るという形だった。

主催者のステランティスジャパンによれば、シトロエンの公式イベントは以前から開催の要望が多々寄せられており、3連休の中日にもかかわらず、今回の初回開催には約500台が集まったという。

7時半からの開場となった駐車場には、続々と新旧にシトロエンが入って来た。メールであらかじめ送られていた入場券を兼ねる駐車証に、駐車エリアが赤青黄、茶など色分け指定されており、大きな混乱もなくエントラント各車とも、色分けされたバナーを目印に停めていた。

道の駅を挟んで左右に分かれた駐車場スペースは、ゲレンデに向かって右側が現行モデル中心のスペース、左側が旧モデル中心のスペースに分けられていた。

そして中央には、フランス本国で2019年の100周年記念イベントの時にもお目見えした、かの1920年代にシトロエンが広告ジャックした際のエッフェル塔が再現されており、記念写真撮影スペースに。

その周囲は、日本シトロエンクラブの有志らによる各時代を代表する車種がグルリと取り囲んでいた。

また駐車スペースは、新旧を問わず、事前に示し合わせて入場してきた同車種同士のオーナーたちが、ズラリとお気に入りのシトロエン車を並べることで、圧巻の光景を作り出していた。

とくに現在の売れ筋であるベルランゴ、そして懐かしのフラッグシップであるC6辺りの隊列は、公式イベントならではの迫力だった。

なぜ高山市が開催場所に?

9時からプログラムは始まった冒頭、特設ステージで開会の挨拶に立ったステランティスジャパンの打越晋代表取締役社長は、「色々なシトロエンが集まって交流が広がり、オーナーの皆さまに笑顔になっていただくことこそが、いちばん期待していること」と述べた。

高山市という開催場所を選んだことについては、シトロエンのブランド・マネージャーでこの日、司会進行も担当した中山領氏いわく、「イベントごとはどうしても関東に寄りがちという傾向はあるので、関東でも関西でもなく日本の真ん中である中京地区、それでいてシトロエンと同じく歴史もモダンさも感じさせてくれる街として、高山は日本のシトロエン・オーナーが楽しめる旅行先ではないかと。長距離ドライブも、シトロエンの快適さを味わうロングドライブの機会と捉えてもらえたら」

シトロエンのブランド・マネージャーでこの日、司会進行も担当した中山領氏は「関東でも関西でもなく日本の真ん中である中京地区、それでいてシトロエンと同じく歴史もモダンさも感じさせてくれる街として、高山は日本のシトロエン・オーナーが楽しめる旅行先ではないかと」考えたという。
シトロエンのブランド・マネージャーでこの日、司会進行も担当した中山領氏は「関東でも関西でもなく日本の真ん中である中京地区、それでいてシトロエンと同じく歴史もモダンさも感じさせてくれる街として、高山は日本のシトロエン・オーナーが楽しめる旅行先ではないかと」考えたという。

オーナー同士が、互いのシトロエンを眺めては声をかけ、ああですよこうですよといった情報交換や交流があちこちで始まった。

のみならず、シトロエンのノベルティ販売や、アウトドア・グッズ、あるいはフランスやフランス文化にまつわる本を扱う移動書店など、19軒が集まったフリーマーケットも盛況を見せた。

その奥のテントでは、ベルランゴの特別仕様エディション・ノワールに想を得たという特製コーヒーがセルフサービスで振舞われ、早朝から駆けつけたエントラントたちにシトロエンならではのカフェタイムを提供した。

一方のステージ上も、コンテンツが盛り沢山。シトロエンの歴代車種やヒストリー、トリビアを網羅しつつ、〇×の2択だから誰でも気軽に参加できるクイズ大会が、午前中のハイライトだった。

新旧のフレンチポップも会場にBGMとして流され、居合わせた人々にフランスの雰囲気を感じさせた。ランチタイムは、カフェテリアスペースでシトロエンバーガーなど、このイベントでしか味わえないオリジナルフードが販売され、簡易テントや休憩テーブルにて、エントラントたちはピクニック気分を味わっていた。

また夏のゲレンデならではの催しで、広々としたドッグランが設けられ、犬たちまで楽しめる配慮がなされていたのもさすがシトロエン。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    南陽一浩

    Kazuhiro Nanyo

    1971年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。ネコ・パブリッシングを経てフリーに。2001年渡仏。ランス・シャンパーニュ・アルデンヌ大学で修士号取得。2005年パリに移る。おもに自動車やファッション/旅や食/美術関連で日仏独の雑誌に寄稿。2台のルノー5と505、エグザンティア等を乗り継ぎ、2014年に帰国。愛車はC5世代のA6。AJAJ会員。

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