「大きさが魅力」 メルセデス・ベンツの中核SUV、GLEはどんな人が買うのか
公開 : 2023.10.08 21:24 更新 : 2023.11.24 22:46
ベンツの「GLE」が、改良新型になって日本発売。全長5m級、全幅2m超えのSUV、選ばれる理由の1つはその「大きさ」です。
スポーティなルックス 改良新型
現在、メルセデス・ベンツ日本法人の販売のうち、4割を占めるのがSUV。そのなかでも中核モデルとなるのが「GLE」だ。
セダンの「Eクラス」、そのSUV版の「GLE」とを比べると、GLEの方が購入者の平均年齢が5歳ほど若い。会社経営者・役員などが主なカスタマーだ。
ここでは9月末に改良を受けた「GLE」について、実車の写真とともに特徴を探っていこう。
現行型は、2019年にフルモデルチェンジされて登場した世代。それが今回マイナーチェンジを受けた形だ。
外観は、同社のSUVで統一感を持たせたシャープな新ヘッドライトになった。
そしてフロントグリルの模様が、小さな3ポインテッドスターを散りばめた「スターパターン」というものになっている。
バンパーはSUVらしさを強調した新デザイン。ホイールが新色となり、テールライト、ボンネットのエンブレムが新意匠になっている。
研究の成果 ステアリングホイール
改良新型の内装は、ステアリングホイールが注目だ。
ステアリング中央のセンターパッド(エンブレムがある所)が、小さいのが分かるだろうか?
スリムでスタイリッシュという美点だけでなく、この中に確実にエアバッグを搭載するために、「ものすごく研究開発を重ねてキュっと小さくしている(日本法人)」のだという。
このステアリングホイールは、ADAS・メーター内の各種設定・カーナビ機能の操作を手元で完結できる最新世代のものだ。
音響面では、Burmesterサラウンドサウンドシステムが全モデルに標準装備となった。
パワートレインは、従来型で販売の8割を占めた主力モデル「400 d 4マティック」が大きく変わった。この6気筒ディーゼル仕様が、初めて48V ISG(マイルドハイブリッド)を採用し、車名が「450 d 4マティック」に変更されパワー、スムーズさ、燃費性能が向上している。
これにより、GLEの全ラインナップが今回の改良で電動化された形になる。
路地では大きすぎても、選ぶヒト
同社によれば、従来型の購入者にGLEを選んだ理由を聞くと、デザイン、パフォーマンス、そして面白いことに「ボディサイズ」の声が多いという。
日本仕様のサイズは、全長4925mm、全高は1795mm。全幅は2mオーバーの2020mmとなっている。
「既存のお客様が代替え、他社からお乗り換えされる際、実際に触って頂いて、オンロード/オフロードの性能を見たうえで選ばれています」
「それに、大きさが魅力だと感じて頂ける方(が購入している)。アメリカでよく売れている大型SUVです」
「東京の狭い路地ではちょっと大きすぎるかも、と感じるかもしれません。そういう点を考えたうえで、“やっぱりこの大きさが気に入って”とご購入される方が多くいます」
メルセデスを選ぶのはステータス、そして大きさも1つのステータスということか。
改良新型GLEの価格は1376万円~1728万円。クーペボディを採用するGLEクーペは1480万円~1805万円となっている。