続々 日産からコンセプト2弾「ハイパーアドベンチャー」 発表へ

公開 : 2023.10.10 10:00

・日産からジャパン・モビリティショー2023概要
・今わかっていることまとめ
・ターゲットユーザーは、ジェネレーションY/Z

ニッサン・ハイパーアドベンチャー

「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2023(以下、JMS)」へと名称を変更した東京モーターショー。今回も東京ビッグサイトで、一般公開は10月28日(土)から11月5日(日)まで開催される。

これに先立ち10月10日、日産自動車(以下、日産)はJMSに出展するEVコンセプトカーの第2弾として、「ニッサン・ハイパーアドベンチャー」を発表した。これは、今月3日に第一弾として発表された「ハイパーアーバン」に続くモデルだ。

ニッサン・ハイパーアドベンチャー
ニッサン・ハイパーアドベンチャー    日産

第1弾のハイパーアーバンは都会をイメージした電動クロスオーバーだった。だが、このハイパーアドベンチャーはアウトドア志向を強めている。自然を愛し、環境に配慮したライフスタイルを送りながら、アウトドアを思う存分楽しみたいユーザーに向けた本格SUVだという。

エクステリアはダイナミックな面構成のボディパネルがアクティブさを表現している。エアロ(空力)とラギッド(丈夫な、粗野な)を併せ持ち、シャープな見栄えに力強いエッジを加味している。

ボディサイドの斜めにエッジの効いたキャラクターラインが広々としたキャビンを強調する。また、フロントバンパーからフロントウインドウに空気が抜けるエアダクトも採用。スムーズなルーフラインからサイドウインドウからCピラーまでを一体化させている。

これによりグラスエリアと車体後部を段差のないフラッシュサーフェスデザインとして、高い空力性能を実現している。前後のバンパーとホイールは、スノーギアのアイゼンから着想を得たデザインで、雪道や悪路を突き進む力強さを表現している。

前はスイング式、後ろはガルウイング式のドアを開くと、Aピラー間をつなぐワイドなディスプレイが目に入る。フロントウインドウにはカメラで撮影した車外の状況を映し出す。これにより、運転時はボディが透けたような大きく開けた視界が目の前に広がる。車内外の空間がシームレスにつながる感覚を味わえるという。

今わかっていること

乗車定員は5名。リアシートはボタン操作で180°回転して後ろ向きにもレイアウトできる。バックドア開口部にはデザインと機能性を両立した、ラダー上のステップを備えている。そのため車内から車外への移動をラクにするだけでなく、停車時やキャンプでは後ろに向いたシートに座って、くつろぎながら景色を楽しむこともできる。アウトドアシーンを満喫するには最適なアイテムだ。

EVであることは公表されているが、外寸やパワースペックなどの詳細は未発表。それでも大容量バッテリーを搭載して、長期間の旅や遠方へのドライブを可能にしている。目的地ではアウトドア アクティビティを楽しむための電源となり、照明や電気を必要とするアウトドア用品へ給電もできる。

また、V2X(ビークル・トゥ・エブリシング)機能を通じてエコシステムの一部となる。クルマのバッテリーに蓄えた電力を自宅へ供給(ビークル・トゥ・ホーム)したり、複数の車両から電力を電力源に供給(ビークル・トゥ・グリッド)して、地域の電力インフラのサポートも可能だ。

駆動方式は進化した電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」を採用。雪道や山道などで快適な乗り心地を実現し、安心してワクワクする走りを楽しむことができるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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