いま最も優れている中国製EV 7選 走りが良く高品質? 欧州車・日本車に匹敵も

公開 : 2023.10.14 18:05

MG 5

EVのステーションワゴンはあまり多くない。もちろん、ポルシェはタイカン・クロスツーリスモを販売してくれるが、決して安くない値札が付いているし、とにかくステーションワゴンとは呼ばれたくないらしい。

MG 5は今のところ、独自のクラスに位置している。そして、479Lの大容量トランクと公称航続距離400km(ロングレンジ仕様)のおかげで、常識的で実用的、かつ平凡な乗用車のツボを確実についている。

MG 5
MG 5

MG 5は常に販売ランキングの上位に出たり入ったりを繰り返しており、ロンドン中心部を歩いていると、その効率性とコストパフォーマンスを利用してお金を稼ぐUberドライバーを見かけることも多い。

BYDアット3

もしかしたら、ご年配の方はBYD(Build Your Dreams)を知らないかもしれない。しかし、ある程度インターネットに詳しい人ならおそらく知っているはずだ。

同社は革新性と販売台数でトップに立っているが、欧州に進出したのはごく最近のことだ。

BYDアット3
BYDアット3

アット3は同社最新のクロスオーバーである。ソーシャルメディア・ユーザーは、タッチスクリーンが縦向きから横向きに切り替わるインフォテインメント・システムと、機能的ではないギター弦スピーカーに目を奪われた。

ギミックの先には、広々としてよく考えられた電動クロスオーバーが見えてくる。実走行で320kmは楽に走れるだろうし、4年/7万4500マイルの保証と8年/12万4000マイルのバッテリー保証は心強い。

アイウェイズU5

こちらのブランドもあまり馴染みがないかもしれない。しかし、アイウェイズは2017年に設立して以来、飛躍的に成長している。

アイウェイズはクルマ作りにおける「クリーン・シート」アプローチを誇りとしており、その作りは実にシンプルだ。

アイウェイズU5
アイウェイズU5

例えば、このクルマにはナビゲーションが内蔵されていない。最新のソフトウェアを使うスマートフォンとのミラーリング機能を搭載しているためだ。

ドライビングは、少し地味だがリラックスできる。ソフトなスプリングのサスペンションは路面の凹凸によく対応するが、204ps程度のパワーではテスラファンをモデルYから引き離すことはできないだろう。

BYDドルフィン

BYDは、アット3に続くドルフィンが、電動ハッチバック市場で大きな波紋を呼ぶことを期待している。

サイズ的には、オペルコルサ・エレクトリックとフォルクスワーゲンID.3の中間に位置するが、両者よりもかなり安い。

BYDドルフィン
BYDドルフィン

エントリーグレードの「アクティブ」は最高出力95psだが、小さなバッテリーから340km(公称値)を稼ぎ出す。ミドルグレードの「ブースト」は176psにパワーアップし、「コンフォート」と「デザイン」は204psのモーターと60.4kWhバッテリーを搭載し、公称航続距離は最大426kmとなる。言い換えれば、ほとんどすべての人のためにあらゆる仕様が用意されているのだ。

ドルフィンはアット3と構造の大部分を共有しており、予想通り、この2台の走りはよく似ている。快適ではあるが、靴下に火がつくようなことはないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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