これ覚えてる? 忘れられたコンセプトカー 44選 前編 奇抜で画期的なアイデア満載
公開 : 2023.10.21 18:05
・今やほとんど話題に上がることのない、忘れられたコンセプトカーを紹介(世界編)。
・前編は戦前のアストン マーティンから20世紀末のビュイックまで。
・量産化が実現していれば…と考えずにはいられない?
もくじ
ー忘れられた世界のコンセプトカーたち
ーアストン マーティン・アトム(1940年)
ークライスラー・ファルコン(1955年)
ーアルファ・ロメオ・カラーボ(1968年)
ーマツダRX-500(1970年)
ー日産126X(1970年)
ーフォード・シーラス(1972年)
ーボルボVESC(1972年)
ーアルファ・ロメオ・ニューヨーク・タクシー(1976年)
ーAMC AMバン(1977年)
ーポンティアック・ファイヤーバード・トランザム・タイプK(1977年)
ーランチア・メガガンマ(1978年)
ーランチア・シビロ(1978年)
ークライスラーETV-1(1979年)
ーランチア・メドゥーサ(1980年)
ーアウディ・スポーツ・クワトロRS 002(1986年)
ーBMW E1(1991年)
ーメルセデス・ベンツF100(1991年)
ールノー・レナステラ(1992年)
ーフィアット・ダウンタウン(1993年)
ービュイックXP2000(1995年)
忘れられた世界のコンセプトカーたち
コンセプトカーは、自動車メーカーが想像力を鍛えるための手段である。秘密裏に作られることもあれば、国際モーターショーでブランドの宣伝のために作られることもある。
一般的に「コンセプトカー」と呼ばれるものは、少なくとも1930年代から存在している。何年も人々の記憶に残るものもあるが、ほとんどは新しいものが現れるとすぐに忘れ去られてしまう。例えば、2010年にシトロエンが発表したセダンのコンセプトカー(画像)を覚えている人はどれほどいるだろうか?
自動車史に残る何百もの候補の中から、今回はあまり記憶に残っていない44台のコンセプトカーを年代順に並べてみた。知っているものが10台以上あれば、物知りと言えるかもしれない。
前編では戦前のアストン マーティンから20世紀末のビュイックまで、後編(別掲載)は三菱自動車の大胆なSUVからシボレーの小型FRスポーツカーまでを紹介する。
アストン マーティン・アトム(1940年)
英国のアストン マーティンが1940年に発表したアトムはドラマチックなスタイルの小型セダンで、当初2.0Lのオーバーヘッドカムエンジンを搭載していたが、1944年にわずかに排気量アップしたプッシュロッドエンジンに変更された。
実業家デビッド・ブラウン(1904-1993)は、アストン マーティン買収を決断する直前にこのクルマに乗っており、さぞ感銘を受けたと思われるが、量産化が実現することはなかった。
クライスラー・ファルコン(1955年)
自動車デザイナーのヴァージル・エクスナー(1909-1973)が中心となって設計し、ギア社が製造したファルコン。クライスラー・ヘミV8エンジンの4.5L版を搭載したレーシーな2シーター・ロードスターである。
初代シボレー・コルベットの2年後、初代フォード・サンダーバードと同時期に発表され、両車のライバルとなる可能性もあったが、クライスラーは量産化を見送った。
アルファ・ロメオ・カラーボ(1968年)
かのマルチェロ・ガンディーニ(1938年生まれ)が、低いウェッジシェイプとシザードアを備えたミドエンジンのカラボをデザインしたとき、未来をストレートに表現しようとしたに違いない。アルファ・ロメオはコンセプトの段階より先には進ませなかったし、1960年代には世界はまだこのようなクルマを受け入れる準備ができていなかったのかもしれない。
しかし、カラボはガンディーニがデザインしたもう1台のクルマに酷似している。それはランボルギーニ・カウンタックで、コンセプトに終わったカラボとは異なり、1974年に発売された。
画像 発想が独創的で親しみやすいフランスのコンセプトカー【シトロエン、プジョー、ルノー、アルピーヌの最新コンセプトを写真で見る】 全53枚