三菱eKクロスEV 長期テスト(3) 6台目に加えたオーナー インタビュー

公開 : 2023.12.06 18:25

久保田さんの使い方

驚いたのは、戸建てに住んでいながら、普通充電器を設置していない点だった。

「一番遠くまで遠出したのが、100kmくらいです。普段は日常の買い物カーとしての戦力になってくれています」(久保田さん)

「一番遠くまで遠出したのが、100kmくらいです。普段は日常の買い物カーとしての戦力になってくれています」(久保田さん)
「一番遠くまで遠出したのが、100kmくらいです。普段は日常の買い物カーとしての戦力になってくれています」(久保田さん)

0%ちかくまで使い切って、ディーラーで30分の充電をおこなうそうだ。

そこからもう一度充電しても、大して貯まらない、というのが理由のよう。バッテリー負担を考えても賢明だと思った。半年5000km走ったという。

1回30分の充電は150円(税抜き)。その間、ディーラーでお茶を頂く(まさにCHAdeMOの由来のひとつ=充電中にお茶でも)か、近くでの買い物を済ませるのだという。

「わたしの運転だと、これで130kmくらい走ります。そしてまた充電するというルーティンが出来ていますね」

カーシェアで貸し出すことを前提にキーなどを追加でたくさんオーダーしたりしたことから、補助金適用前の総支払額は338万5526円になったけれど、ランニングコストに旨味を感じているともいう。

荷室容量の広さ、トランク側から簡単に後席をスライドできるのも実用上ありがたいという。

そんな三菱eKクロスEVが、久保田さんの「クルマの終活決定戦」に生き残れるのだろうか?

「とても楽しんでいます。他のクルマの良いところも兼ね備えながら、小さいながら強い個性をもつクルマである、という自分の趣味嗜好にも応えてくれています」

僕がこのインタビューを通じて感じたのは、EV=経済性一辺倒で語らないからこそ、より楽しめる道具になっている点。

三菱eKクロスEVの新たな一面を見た。

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 執筆

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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