ジープ・チェロキー・リミテッド 2.0JTDm-2 170 4×4
公開 : 2014.10.30 23:50 更新 : 2017.05.29 18:34
■どんなクルマ?
先日の新型ジープ・チェロキーのフルテストでは、コンパクトSUVとしては芳しいとは言えない結果だったため、100点満点中50点という評価に留まってしまった。そしてこの度、2度目のチャンスである。
今回のエンジンはパワフルなディーゼル。9速のZFオートマティック・トランスミッションが組み合わされることとともに、かすかな希望が持てる。
140psのマニュアル版よりも0-100km/hタイムが2秒も短く、0.5トンまでならばトレーラーをけん引することも可能。9速のギアボックスのおかげで、経済性にも期待できそうだ。
額面上ではほかのプレミアムSUVよりもいかにもよさそうなのだが、残念。実際はより安く、もっと遅いマニュアル版よりも、明確な欠点を抱えている。
■どんな感じ?
欠点の一つ目、エンジニアリング。170psを発揮するディーゼル・エンジンはどんな状況下でもガタガタと震え、より安価なディーゼルと同じように粗雑な出来栄えなのだ。追い越し加速において望むようなダッシュが得られないのは、他の多くのライバルに比べてトルクが足りていないから。かすかに…ではなく、明らかにトルク不足が露呈している。