雨のカングージャンボリー2023 現地レポート 「日本のカングー」カルチャー感じる
公開 : 2023.10.19 12:22 更新 : 2023.10.19 12:23
ロングボディ7人乗りの「グランカングー」日本導入をサプライズ発表
続いて本国ルノーLCV部門上席副社長のハインツ・ユルゲン・レーヴさんの発声でステージ上手からは、なんと9月のミュンヘン・モーターショーでワールドプレミアとなったばかりの7人乗りロングボディの「グランカングー』がサプライズ登場! ミュンヘンから直送されてきたという“長い”カングーがステージセンターへと現れると、満場のカングーファンの熱い視線を集めました。
標準ボディから約300mm拡大されたホイールベースに2-3-2レイアウトの3列シートで7人乗りのグランカングー。2列目以降の座席はスライドや折りたたみ、脱着といったアレンジの自由度の高さが特徴。ビジネスからホビーまで様々なシーンにおいて、カングーらしい活躍のシーンをさらに広げてくれそうな空間です。
団長安田「買います!」宣言でMT&リア観音開き導入決定か?
サプライズで本邦初公開されたグランカングー。来場者以上に興奮したのは、MC担当の団長安田さん。公開されたグランカングーは欧州仕様でAT/跳ね上げ式テールゲートという仕様でしたが、MTの2代目カングーを溺愛する彼が「新型にマニュアル車が導入されれば買う」と宣言したところ、ハインツ・ユルゲン・レーヴ副社長から「買っていただけるのなら導入しますよ」とあっさりと確約が!?
2024年中の日本導入が予定されているというグランカングーですが、ひょっとするとコアなカングーファンにとっては嬉しい仕様がラインナップされるかもしれません。
足元ぬかるむ雨の中、カングーファンの愛が晴れを呼ぶ
前述の通り、ジャンボリー当日は前日夜からの雨でパーキングと言わずフリーマーケット会場と言わず、靴が水没するほどのぬかるみ状態。当日の山中湖の最低気温は8度と、朝の時点でかなり過酷な環境でした。それでも1300台を超えるカングーで駆けつけたカングーオーナーとそのファミリー。さすがと思った多くの参加者がレインウェアと防水ブーツをしっかり装備して、雨もぬかるみもモノともせずにイベントをエンジョイしていたことです。
今まで様々なクルマのオーナーズミーティングを取材してきた私ですが、単一モデルでこれほどの規模となると、そうお目にかかった記憶がありません。しかも会場も広い! ステージでの発表を取材した後、まずカングーオーナーによるフリーマーケット会場を見て回ることにしました。
「原っぱ」と名付けられた約13000平方メートルのフラットな広場には、観音開きドアあるいはテールゲートを跳ね上げた前に雨よけのタープを展開したカングーの商店街がどこまでも(昨年比で2倍のブース数だそうです)続いていました。かつてカングーのご先祖といえるルノー・エクスプレスを愛用していた私としては「健全なフルゴネットの楽しみ方だなぁ」と心動かされたのでした。
それぞれのお店は古着やレトロなおもちゃ、手づくりのグッズ類にお洒落な雑貨、観葉植物にいたるまで、各々の価値観と生き様を体現した、現代アートのインスタレーションの様な面白さを持った空間が広がっていました。
そしてそんな空間の中をブラブラと見て巡るのもカングーのオーナーとそのファミリー。お母さん手づくりのカングー型バッグをお揃いで提げた子どもたちがいるかと思えば、「Apres la pluie, le beau temps! 雨の後ではいい天気!」とカングーをかたどったメッセージボードを背負ったオーナーの姿も! 気が付けば雨も上がり、空には青空ものぞいていました。
画像 山中湖を埋め尽くす? カングージャンボリー2023 7人乗りグランカングー日本初披露のサプライズ【現地より】 全53枚