ランドローバー、EVでテスラを迎え撃つ

公開 : 2014.10.30 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

ランドローバーは、ラグジュアリー・カー・セクターで販売を順調に伸ばしているテスラを迎え撃つために、EVモデルの開発に取り組んでいるようだ。レンジローバーEVは、現行のレンジローバーよりルーフが低いクロスオーバー・スタイルとなる模様である。

JLRのエンジニアリング・ディレクターであるウルフガング・ジーバートは、工業新聞にインタビューに対して、EVモデルの計画をほのめかすようなコメントをしている。その中で、ジーバートは、EVモデルは、比較的裕福な層の2台目、あるいは3台目のクルマとなるだろうとしている。そして、そのサイズはジャガーXJサイズで、ターゲットはアメリカおよび中国だともしている。

また、デザイン・チーフのゲーリー・マクガバンも、信じられないほど豪華で、低いスタイルのレンジローバーが計画中だとしている。

このクロスオーバー・モデルに、従来のガソリンおよびディーゼル・エンジンだけでなく、EVモデルが用意されるらしいのだ。

もし、レンジローバーEVが販売されるとなれば、それはテスラ・モデルSの427kmという航続距離を越えなければならない。そのため、アルミニウム・モノコックも重いバッテリー・パックを収納するために手が入れられることとなるだろう。

また、このクロスオーバーは、もうすぐ公開されるであろうジャガーCX-17と基本コンポーネンツを共有すると予想される。

レンジローバーEVには、エア・スプリング・サスペンションが標準となる。それは、ハイウェイ・クルージングの際に自動的に車高をさげ、エアロダイナミクスを向上され、航続距離を伸ばす工夫だという。

価格は£90,000(1,560万円)以上となる予定だ。

ライバルと目されるテスラは、アメリカ国内ではベストセラーのラグジュアリーカーとなっている。事実、アメリカ国内ではアウディA8BMW 7シリーズよりもその販売数が多いのだ。また、中国では深刻な大気汚染を解決するためにEVモデルが望まれている。その中でも、ラグジュアリーなEVは今後大きな市場となることが予想される。

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