今さらだけど アンドロイド・オート(Android Auto)って何? 使い方、メリット・デメリット

公開 : 2023.10.22 18:05

アンドロイド・オート長所/短所

【アンドロイド・オートの長所】
アンドロイド・オートを使うことにはいくつか利点がある。

実際、多くのドライバーが、アンドロイド・オートにおけるグーグル・マップとの連携は純正ナビシステムよりも直感的で正確かつ便利であると考えているようだ。

メリットは多いが、誰にでも使えるというわけではない。
メリットは多いが、誰にでも使えるというわけではない。

移動中にお気に入りのアプリをすべて指先で操作できるのはとても便利で、一部のメッセージアプリでは、送信はできないものの、受信したメッセージの音声読み上げが可能であるなど友人や家族との連絡も取りやすい。

アプリの種類は豊富で、好みの音楽アプリやポッドキャストを見つけるという楽しみもある。

また、正直なところ、現在一部の自動車メーカーが導入しているインフォテインメント・システムよりも見栄えが良いことが多い。

【アンドロイド・オートの短所】
アンドロイド・オートはスマホユーザーにとって理想的なアプリケーションのように思えるかもしれないが、誰にでも向いているわけではない。

最大の欠点は、なんといってもアンドロイド携帯でしか使えないこと。必ずしもすべての人が使えるわけではない。

また、スポティファイ(Spotify)、アマゾン・ミュージック(Amazon Music)、オーディブル(Audible)などの一部アプリは、オフラインモードに設定していないとデータを消費する可能性があるため、データ使用量に注意しなければいけない。

さらに、適切なUSBケーブルがなく、クルマがワイヤレス接続に未対応の場合、アンドロイド・オートに一切接続できない可能性もある。

タッチスクリーンがあまり得意ではないという人も、アンドロイド・オートを避けた方がいいかもしれない。というのも、ほとんどの機能は近年タッチスクリーン化が進んでいる車載モニターで操作するからだ。

FAQ

――どのようなアプリがアンドロイド・オートに対応しているの?
対応しているアプリは通常、接続中に車載モニターに表示される。EV(電気自動車)の場合は、充電器を検索するアプリを入れることもできる。一部機能を利用するために月額利用料を設定している課金制アプリもある。

――アンドロイド・オートとアンドロイド・オートモーティブ(Android Automotive)の違いは?
どちらもグーグルのアンドロイド・プラットフォームをベースにしており、車内でさまざまな機能を利用・操作できるシステムだが、類似点はそこまで。アンドロイド・オートは携帯電話と車載ミニターを接続して使うのに対し、アンドロイド・オートモーティブはクルマに直接インストールされ、統合される車載OSである。一部の自動車メーカーでは、オリジナルのOSではなくアンドロイド・オートモーティブを使用している。

タッチスクリーンを使い慣れた人であれば、親しみやすいシステムと言えるだろう。
タッチスクリーンを使い慣れた人であれば、親しみやすいシステムと言えるだろう。

――アンドロイド・オートでゲームはできる?
可能だが、GameSnacksと呼ばれるアプリからのみアクセスできる。GameSnacksはグーグルが開発し、アンドロイド・オートにプリインストールされているアプリで、アンドロイド・オートのバージョン6.7以降から利用できる。人気ゲームには、8ボールビリヤード、脳トレ、麻雀などがある。

――どんなクルマにもアンドロイド・オートをインストールできる?
アンドロイド・オート未対応の車載モニターに後載せすることはできないが、アフターマーケット(社外品)のディスプレイを購入するという方法もある。価格やサイズ、画質は製品によってさまざま。2DINスロットを備えたクルマには導入できるが、モニターがダッシュボードにぴったり統合されているクルマへの導入は難しい。

――最新世代のアンドロイド・オートは?
グーグルは約2か月間のテストを経て、2023年初めにアンドロイド・オートのバージョン10.0を静かにリリースした。それに伴い、大画面の車載モニターと互換性を持たせるために、よりクリーンでシンプルなUI(ユーザー・インターフェース)や画面分割モードをはじめとする新機能が次々と導入された。新しい表示レイアウトにより、ドライバーと乗員にとって見やすくなったほか、アプリ間のショートカットができるようにアイコンが増えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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