今さらだけど アップル・カープレイ(Apple CarPlay)って何? 接続方法、対応車種 古いクルマも使える?

公開 : 2023.10.22 18:25

スマートフォン対応機種 使えるアプリは?

アップル・カープレイが搭載されているiPhoneは?】
iPhone 5(2012年)以降に製造されたすべてのiPhoneがアップル・カープレイに対応しており、iOS 7.1以降のすべてのバージョンにアップデートされていれば利用できる。残念ながらiPhone以外の携帯電話では利用できない。対応機種については、アップルの公式サイト(https://www.apple.com/jp/ios/carplay/)で確認できる。

【アップル・カープレイに対応しているアプリは?】
すべてのアプリがApple CarPlayに対応しているわけではないが、対応しているアプリは接続中に車載モニター上に表示される。

アップル・カープレイを初めて搭載したのはフェラーリFFだった。
アップル・カープレイを初めて搭載したのはフェラーリFFだった。

多くの人気アプリがカープレイに対応しており、スポティファイ(Spotify)、アマゾン・ミュージック(Amazon Music)などの音楽配信サービスも利用できる。また、グーグル・マップのようなナビゲーションアプリもある。

EV(電気自動車)であれば、充電ポイントを検索するアプリも便利だろう。

アップル・マップ、アップル・ミュージック、電話、メッセージなど、iPhoneのデフォルトアプリの大半もカープレイに対応している。

【アップル・カープレイでゲームはできる?】
現在、アップル・カープレイでゲームをプレイすることはできない。ゲームに気を取られて事故に巻き込まれる危険性が大きいためだ。

アップル・カープレイが使えるクルマは?

【アップル・カープレイ対応車種は?】
アップル・カープレイを最初に搭載したクルマはフェラーリFFで、2014年のことである。2016年頃から多くの自動車メーカーが導入するようになったが、たいていは上級グレードに限定されるか、有料オプションとして設定されていた。今は標準で搭載している車種も多い。

自分のクルマがカープレイに対応しているかどうか、USBケーブルで接続するか無線で接続するかどうかがわからない場合は、クルマの取扱説明書を参照するか、アップルの対応車種ラインナップ(https://www.apple.com/jp/ios/carplay/available-models/)を確認しよう。

後付けの社外品モニターなどを導入することでアップル・カープレイが使えるようになる場合もある。
後付けの社外品モニターなどを導入することでアップル・カープレイが使えるようになる場合もある。

【どんなクルマにも導入できる?】
標準サイズの(1DINまたは2DIN)サウンドシステムが搭載されているクルマであれば導入可能だ。ただし、対応機器の取り付けを必要とする。

アルパインパイオニア、ソニーなどのメーカーから発売されている、カープレイ対応のタッチスクリーンに交換するといいだろう。価格や画面サイズ、画質などは製品によってさまざま。

自分(DIY)で交換することもできるが、取り付けサービスを行っているカー用品店かカーオーディオのプロに依頼することをお勧めする。

【アップル・カープレイは無料?】
アップル・カープレイ自体は無料で使えるし、対応しているアプリもほとんどが無料だ。自動車メーカーによっては、上級グレードにのみ搭載していたり、オプションで設定していたりするところもある。

将来的には、サービス利用料が月額制で発生するメーカーも出てくるかもしれない。実際、2019年にBMWは所有1年目以降にアップル・カープレイを利用するためにサブスクリプションを導入しようとしたが、オーナーやメディアからの反発を受け、撤回した。

【次世代のアップル・カープレイとは?】
アップル・カープレイの次世代は2024年に登場する予定で、適用範囲がインフォテインメント・システムからインストゥルメント・ディスプレイを含むすべてのモニターに拡大される。つまり、ウィジェットを使ってダッシュボードのレイアウトをフルカスタマイズし、重要な機能に優先順位をつけることができるようになる。例えば、インストゥルメント・ディスプレイのメーターの間にナビを表示できるようだ。

【次世代アップル・カープレイに対応する車種は?】
アップルは、2023年後半から次世代カープレイ対応車種を発表する予定だ。新型メルセデス・ベンツEクラスの「スーパースクリーン」のような大型スクリーンを搭載した車種にフル機能が導入されることを期待したい。現在カープレイに対応している車種は、機能は限定的かもしれないが、引き続き対応する可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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