text & photo:チンクエチェント博物館
九州のイタリア車ファンにお馴染みのイベントである九州トリコローレ。昨年は熊本県の南阿蘇にある野外ステージのアスペクタで開催したが、3回目の開催となる今回は、会場を九州各地からアクセスの良い佐賀県鳥栖市にあるサンメッセ広場に戻して開催された。
当日はトリコローレ日和といえる素晴らしい天気で、新旧の様々なイタリア車が続々と集まった。地元九州各県のオーナーはもちろんのこと、関門海峡を挟んだ本州側の山口、広島、神戸のナンバーを付けた参加車も見られ、約100台が集まった。
会場は新旧イタリア車のテーマパークの様相で、オリジナル指向で素晴らしいコンディションの保たれたクルマもあれば、熱い血筋を持つイタリア車らしくコンペティティブにモディファイされた個体も並び、見ているだけでも楽しめる。またクルマの回りではオーナーに疑問点を聞いてみたり、同じモデルのオーナー同士で歓談に花が咲き、出店したディーラーやショップ、アーティストのテント覗き、ピクニック気分でエンスーな一日を満喫していた。
ゲストにモーター・ジャーナリストの嶋田智之さんと、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんを迎え、ここでしか聞けない裏話満載のトークショーに参加者は聞き入っていた。恒例のビンゴ大会で盛り上がり、秋の休日をイタリア車仲間と共に楽しんだ。
コンペティティブなモディファイが施されたアルファ・ロメオ1750GTVとランチア・フルヴィア・ラリー。
チンクエチェント数多くが九州各地から集まった。どれも素晴らしいコンディションに保たれていた。
フィアットが集まるイベントに欠かせない存在の初代パンダも、各タイプ、各色が揃った。
フィアット500は現行モデルということもあり、アバルトも含めてここでの最大勢力を誇った。
FFになってからのアルファ・ロメオも人気モデルだっただけに、145から159までの各モデルが集まった。
イタリアといえばフェラーリ。今回は308GTB/GTSからF355、360モデナ、テスタロッサが一堂に並んだ。
マセラティはスパイダー・ザガートからクアトロポルテ-4、グラントゥーリズモが九州各地から参加した。
会場の中央に並べられたアルファ・ロメオ・モントリオール。なかなか姿を見ることのできない希少車だ。
こちらもレアカー! 軽自動車登録されたフィアット126 バンビーノは、黄色ナンバーが似合っていた。
レアカー Part-3。アルファ75もほとんど見かけることが無くなった。こちらも愛情を感じさせる風情を放つ。
レアカー Part-4。20台だけが正規輸入されたフィアット・リトモ・アバルト125TCも姿を見せた。
錆に弱い時代のアルファだが、素晴らしいコンディションに保たれたジュリア・スーパー。ボディカラーも良し。
カタログ・モデルと思わせる、ツボを押さえたモディファイが決まったフィアット・ドブロは注目の的だった。
CARZY LIVE 2014 KYSも併催されたこともあり、超マニアックなアヴァンタイムもやってきた。
走りを突き詰めてエンスーに人気のルノー・ルーテシアRSも参加。ブラックのエクステリアは迫力満点。
木陰ではテーブルを広げ、ティータームをゆったりと楽しむ参加者が、ここでは数多く見られた。
本誌ギャラリーでも紹介した轟 友宏氏も出店し、これまでに手掛けた様々な作品を展示販売した。
北部イタリアに本拠を構えるトップクラスのアウトドア・ブランドであるバイロ・ジャパンも出店した。
自動車評論家の嶋田智之氏と、カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんを迎えトークショーが行われた。
最初にリーチすると上がれない、という伝説があるトリコローレのビンゴ大会。ここでも伝説が生きていた。
イベントの最後は参加者全員揃って記念撮影。楽しかった九州トリコローレもこれで解散となった。