未来の日産ジューク? ハイパーパンクは誰のためのクルマか JMS展示へ

公開 : 2023.10.19 12:45  更新 : 2023.10.19 12:47

日産ハイパーパンクのインテリア

インテリアでは、和紙や折り紙をインスパイアしてモチーフにしている。コクピットは折り鶴が重なったようなイメージでデザインされている。シートもエクステリア同様、多角形をモチーフにした形状を採用している。

室内空間は、和のテイストを感じながら、デジタルとアートを融合させたものだ。たとえば、車載カメラが撮影したクルマ周辺の映像を、AIがオーナーの好みに応じて漫画調の景色やさまざまなグラフィックパターンの景色に変換。コクピットにドライバーを囲むように配された3面ディスプレイに映し出す。現実とメタバースの世界が融合した空間を楽しめる。

日産ハイパーパンクのインテリア。
日産ハイパーパンクのインテリア。    日産

ヘッドレストにはバイオセンシングセンサーを内蔵し、ドライバーの健康状態などを検知できる。その結果を基にAIがドライバーの気分を解析し、気分に合わせて自動的に室内照明を調整したり、最適な音楽を流したりする。これにより、オーナーの創作意欲をかき立てるというわけだ。

また、創作活動に必要なデバイスは、いつでもどこでも車載バッテリーから充電して使用できる。仲間とイベントなどをおこなう際は、V2X(ビークルtoエブリシング)機能により、必要な電力をクルマから供給できる。

日産がJMSに出展するEVコンセプトカーは、このハイパーパンクを含めて4台。ただし、実車で展示されるのは以前に紹介したハイパーツアラーとハイパーパンクの2台だけ。ハイパーアーバンとハイパーアドベンチャーはデジタルモデルでの出展となり、実車を見ることはできないようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。

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