ディーゼル車がEVに 「後付け」用のモーター&バッテリー、欧州で発表 古い商用車向け

公開 : 2023.10.20 06:25

デモ車両に試乗

シトロエン・リレーの後輪のホイールスポークを覗くと電気モーターが見えるが、それ以外にベデオ社のデモ車両であることを示す手がかりはほとんどない。

運転席に座ると、標準車との違いがよく分かる。ダッシュボードには、パワートレイン・モード切り替えボタンを備えたコントロールパネルがあり、バックミラーにはバッテリーの状態が表示されている。

ベデオ社のデモ車両
ベデオ社のデモ車両

イグニッション・キーを押せばEVモードで始動し、スムーズかつ静かに走り出す。この点は、ディーゼル・バンの絶え間ない振動や揺れ、ガラガラ音に疲れ切ったドライバーに喜ばれるに違いない。

EVモードであることを忘れてクラッチを踏み、ギアを選ぼうとしたが、幸いなことにトランスミッションの機械式ロックがレバーの動きを妨げていた。

わたしはバンを停め、ディーゼルモードで再始動させた。すぐにノイズと揺れがひどくなったので、まもなく停車してニュートラルギアを選択し、モードボタンを押してEVモードに戻した。ディーゼルエンジンは停止し、電気モーターが継ぎ目なく静かに作動する。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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