プジョー408 詳細データテスト 斬新なスタイル 予想外に良好なハンドリング 乗り心地はやや過敏

公開 : 2023.10.21 20:25  更新 : 2024.02.16 23:41

使い勝手

インフォテインメント

408室内のディテールの多くは、ステランティスの旧PSAブランドモデルとの共通点がみられる。インフォテインメントシステムもまた同様だ。10インチのタッチ式センター画面は大きく、ユーザーのフラストレーションは回避できるが、非常に魅力的だったり、いまどきのトレンドを感じさせたりするほどではない。

ソフトウェアは、ときどき遅れを見せるが、全体的にはシームレスに機能し、グラフィックは、2023年現在の新車としてはまずまず鮮明だ。音量調整はステアリングホイールの操作部だけでなく、実体ダイヤルも用意される。

ディテールには旧PSA系モデルとの共通点が多い。iトグルのショートカット機能は、使い勝手を高めている。
ディテールには旧PSA系モデルとの共通点が多い。iトグルのショートカット機能は、使い勝手を高めている。    JACK HARRISON

プジョー最新のインテリアに施した多数のアップデートでは、画面下にスッキリ並べられたiトグルが含まれる。これはメディアプレーヤーや空調、スマートフォンのペアリングなどの使いやすいショートカットを提供してくれる。408は、Android AutoとApple CarPlayのどちらも使用できる。

ファミリーカーとしては、充電とデータ転送用のポートが充実している。USB−Cポートは前後席とも2口ずつある。12Vソケットは、前席と荷室に備わっている。

燈火類

最上位グレードにはフルマトリックスLEDヘッドライトがテストされている。ただし、今回はテストする機会がなかった。

ステアリングとペダル

ペダルはかなりセンター寄りだが、快適な操作を妨げるほどではない。しかし、クルーズコントロールを使ったあとには、ブレーキペダルが予想以上に左寄りだったことを思い出さなければならない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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