アウディの次世代高級EV 新型A4 eトロン、2025年導入へ 過激な「RS4」発売にも期待

公開 : 2023.10.24 18:25

高性能の「RS4」も 独自のキャラクター作り

A4 eトロンは、エントリーグレードのシングルモーター/後輪駆動モデルから、ツインモーター/四輪駆動モデルまで、おなじみの幅広いバリエーションが設定される見込みだ。

スポーティグレードのS4 eトロンでは、最高出力が約520psまで引き上げられ、現在のV6エンジン搭載のRS4コンペティションよりも大幅にパワーアップすることが期待される。

A4 eトロンと共通点の多いQ6 eトロンの内装
A4 eトロンと共通点の多いQ6 eトロンの内装    アウディ

さらに、フォルクスワーゲン・グループのオリバー・ブルーメCEOは今後数年間で「RSブランドにさらに力を入れる」としていることから、ハードコアなRS4 eトロンもまもなく登場するだろう。

最近、アウディ・スポーツの代表を務めるセバスチャン・グラムス氏が語ったところによると、RSの名を冠したEVは「特別なキャラクター」を持つことになるという。標準車とは明らかに異なるデザイン、独特の加速サウンド、特注のパワートレイン・セットアップによって独自性を担保するようだ。

インテリアでは、SUVのQ6 eトロンに倣い、3枚の高解像度スクリーンを基盤とした「人間中心」のレイアウトが採用される。助手席の前に独立したタッチスクリーンがあり、例えばナビのルート入力や音楽の再生ができるようになるだろう。

また、Q6 eトロンと同じく、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイと、乗員を出迎えたり、充電状態を表示したりするLEDの室内照明が導入される可能性も高い。

価格については、BMW i4メルセデス・ベンツEQEなどを意識した設定としつつ、併売される内燃エンジン車のA5よりも割高になることは間違いない。スタート価格は5万ポンド(約915万円)前後と見るのが妥当だろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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