なぜ? 東京モーターショー、55年ぶりの改名 「ジャパン・モビリティショー」になったワケ
公開 : 2023.10.25 08:50 更新 : 2023.10.25 11:37
・東京モーターショーが改名「ジャパン・モビリティショー」に
・改名の背景や一般の声を取材
・他のショーの事例もご紹介
もくじ
ー「ジャパン・モビリティショー」に改名
ー1954年 第1回全日本自動車ショウとして始まった
ー「モビリティ」という名前に違和感?
ーイメージ一新とオールインダストリー意識
ーモビリティへの改名はほかでも
「ジャパン・モビリティショー」に改名
2023年10月25日秋晴れのもと、2019年秋から4年ぶりとなるジャパン・モビリティショーが東京ビッグサイトにて開幕した。
25日と26日が報道関係者を中心とするプレスデー、27日が特別招待日で一般公開は28日(土)から11月5日までの10日間となる。
主催者の発表によるとジャパン・モビリティショーは以下のように紹介されている。
「新生JAPAN MOBILITY SHOW 2023は、自動車業界の枠を超えて、他産業やスタートアップ、来場されるお客さま含め、日本の未来を新しい仲間と一緒に創っていくショーです」
「最新の参加社数は8月発表時からさらに増え、前回開催のTOKYO MOTOR SHOW 2019における192社の出展・参加を大きく上回る過去最高の475社を突破」
「自動車業界だけでなく、他産業もスタートアップも多く参加し、『フルモデルチェンジ』を体現する今までにない企画を多く実施します」
出展社の数が前回192社から475社に2倍以上に増えたのは驚くが、増えた分の多くは次世代モビリティ関連企業やスタートアップ企業である。
数のパワーが凄いが、もちろん、東京モーターショーに長年出展してきた伝統メーカーも史上最大規模のブースで出展する。
主な出展社は以下の通り。
乗用車
スズキ/スバル/ダイハツ/トヨタ/日産/ホンダ/マツダ/三菱/レクサス/ソニー・ホンダモビリティ
BMW(Germany)/BYD(China)/Mercedes-Benz(Germany)
二輪車
商用車
このほか、車体メーカーや部品・機械器具メーカーなどを加えて合計475社が出展する。
1954年 第1回全日本自動車ショウとして始まった
1954年に第1回全日本自動車ショウとして始まり、1964年の第10回開催時に東京モーターショーの名称に変更された。なぜ、この年に名称が変わったのか? これには納得できる理由がある。
翌年1965年4月に乗用車の輸入自由化が予定されていた関係もあって、第10回のショーに海外メーカー3社(3社がどこなのか?今調べています)が初出展することになった。
国際的なイベントにシフトしていく方針が決まったことで、イベントの名称も「全日本」→「東京」/「自動車ショウ」→「モーターショー」に変更となったのである。
ちなみに、この年に初めて報道関係者のためのプレスルームが開設されており、国際ショーへの本格的な一歩を踏み出したとされる。
以来、東京モーターショーという名称は2019年の第46回まで55年間使用されてきた。
なお1973年開催の第20回までは毎年開催されていたが、73年に起きた第一次オイルショックにより自動車産業は大きな打撃を受け、モーターショーの存在意義までが問われる事態となってしまった。
そこで1974年のショーは中止。1975年以降は隔年開催となった。
2000年以降は乗用車と商用車を1年ごとに開催していたがこれも2005年で終了。
以降は以前に戻って隔年開催となった。記憶に新しいが、TOKYO2020やCOVID-19の影響で2021年には東京モーターショーの開催はなかった。