60年の歴史、最もハードコアなポルシェ911 20選 公道も走れます
公開 : 2023.11.05 18:05
・1964年の発売以来、ファンを魅了してきたポルシェ911。
・その歴史の中でも最もハードコアな仕様を20台厳選。
・レーサーからラリーカーまで、すべて公道走行可能なモデル。
もくじ
ー数多く登場した「過激」な911
ーポルシェ911(1964年)
ーポルシェ911 S(1966年)
ーポルシェ911カレラRS 2.7(1973年)
ーポルシェ911ターボ(1975年)
ーポルシェ911スピードスター(1988年)
ーポルシェ911カレラ4(1988年)
ーポルシェ911カレラRS 3.8(1993年)
ーポルシェ911ターボS 3.6(1994年)
ーポルシェ911 GT2(1995年)
ーポルシェ911 GT1シュトラッセンバージョン(1997年)
ーポルシェ911ターボS(1997年)
ーポルシェ911 GT3(1999年)
ーポルシェ911 GT3 RS(2003年)
ーポルシェ911 GT2 RS(2010年)
ーポルシェ911 GTS(2011年)
ーポルシェ911 GT2 RS(2017年)
ーポルシェ911ターボS(2020年)
ーポルシェ911ダカール(2022年)
ーポルシェ911 GT3 RS(2022年)
ーポルシェ911 S/T(2023年)
数多く登場した「過激」な911
1963年9月のフランクフルト・モーターショーで、世界で最も有名なスポーツカーが誕生した。当初901と呼ばれたモデルは、翌1964年にポルシェ911という名で発売された。
以来60年の間に、全体的に見ても、あるいは当時の文脈から見ても、過激でドラマチックな911は数多く存在する。
他にも候補があることを承知の上で、今回は20台をリストアップした。発売された年順に紹介するが、すべて公道向けに設計されたもので、レースカーやラリーカーは含まれていない。
ポルシェ911(1964年)
最初の911が現在に至るまで最もエクストリームな1台であったことは言うまでもない。1964年の初代911と現在のポルシェは大きく異なるが、2つの特徴は一貫している。創業者の孫であるフェルディナンド・アレクサンダー “ブッツィ” ポルシェ(1935-2012)によって描かれたベーシックなフォルムと、リアに搭載されたフラット6エンジンである。
このエンジンは排気量2.0L、最高出力約130psを発生し、当時のポルシェ356よりもかなり強力であった。ポルシェによれば、0-100km/h加速のタイムは9.1秒、最高速度は210km/hと、今となっては控えめな数字だが、1960年代半ばとしてはかなり驚異的なものだった。
ポルシェ911 S(1966年)
1966年、ポルシェは2.0L 6気筒エンジンを160psにパワーアップしたことで、新たな高みに達する。この改良型エンジンは、911 Sと呼ばれるニューモデルに搭載された。
高性能化に対応するため、それまで911には採用されていなかったベンチレーテッド・ブレーキディスクを新たに装着。今では有名な「フックス」の5本スポーツ鍛造合金ホイールも、この時初めて装着された。
ポルシェ911カレラRS 2.7(1973年)
フラット6エンジンは1969年に排気量を2.2L、1971年に2.4L、そして1973年には2.7Lに拡大し、カレラRS 2.7というモデルに搭載された。最高出力210ps、車重1000kg以下(1964年モデルより軽い)のカレラRSは、それまでの911で最高のパフォーマンスを発揮した。
外観は従来モデルとほとんど変わらないが、大型のリアスポイラーが特徴的だ。ポルシェ社内ではこれを「ダックテール」と呼んでいたが、この名称はすぐに世界に広まり、現在に至る。カレラRSの現在の価値は驚異的で、例えば英国では45万ポンド(約8190万円)で売りに出されている。