60年の歴史、最もハードコアなポルシェ911 20選 公道も走れます

公開 : 2023.11.05 18:05

ポルシェ911 GT3 RS(2003年)

ポルシェはすでに「GT3」と「RS」の名称をハイパフォーマンスモデルに使用していたが、2003年にこの2つを組み合わせた911 GT3 RSが登場。ファンの期待通り、カーボンファイバー製のリアウイングやエンジンカバー、ブレーキディスクが装着され、さらに軽量化のためにポリカーボネート製のウィンドウが採用されるなど、非常に刺激的な仕様となっている。

また、30年前のカレラ2.7 RSを彷彿とさせるデカールなど、過去のモデルを意識したデザインが施された。

ポルシェ911 GT3 RS(2003年)
ポルシェ911 GT3 RS(2003年)

ポルシェ911 GT2 RS(2010年)

すでに過激だった997世代のGT2をさらにアップグレードしたのが911 GT2 RSだ。ブースト圧を高めることで、3.6Lツインターボエンジンの出力を620psまで引き上げ、最高速度330km/h、0-100km/h加速3.5秒を実現した。

AUTOCAR英国編集部の記者は2010年のレビューで「合法化された狂気」と表現し、「永遠に忘れられないドライビング体験」になると書いた。同時に、より鋭いスロットルレスポンスとよりエキサイティングなエンジン音を持つ現代の911 GT3 RSを好むことも記者は認めている。

ポルシェ911 GT2 RS(2010年)
ポルシェ911 GT2 RS(2010年)

ポルシェ911 GTS(2011年)

一見すると、997世代の後期に登場した911 GTSには過激さがまったくないように見えるが、まさにその通りだと言える。ポルシェは「カレラ、ターボ、GTの間をつなぐモデル」と表現し、どのモデルよりもパワフル(408ps)で、0-100km/h加速と最高速度が優れており、価格も比較的手頃だった。

加速の一瞬のスリルが去った後は、この時代の911で最も楽しい時間を過ごせるという意見もある。AUTOCAR英国編集部は911 GTSを「崇高」な存在であり、「おそらくあなたが必要とする911のすべて」と評している。

ポルシェ911 GTS(2011年)
ポルシェ911 GTS(2011年)

ポルシェ911 GT2 RS(2017年)

GT2を名乗る最新のモデルは、RSのみが設定されている。3.8Lツインターボエンジンの最高出力は700psで、公道走行可能な911の中で最も強力だ。

最高速度は340km/hとこちらもトップ。7速PDKツインクラッチ式セミオートマチック・トランスミッションの力添えもあり、0-100km/h加速は2.8秒とされる。これに匹敵する後輪駆動の911は他にないが、後述のように四輪駆動モデルは若干上回るパフォーマンスを見せている。

ポルシェ911 GT2 RS(2017年)
ポルシェ911 GT2 RS(2017年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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